1998/09/14/(月)
書くことがなくなった?ーわけではありません。
9月8日から日記を中断していましたが、実はPB2400cを修理に出していました。でも、結局は「日本の製品だから部品がない。Appleに直接問い合わせてくれ」ということで本日戻ってきました。バッテリやACアダプターの不調、それにキーボード入力の不都合等々ですが、我慢して使えないこともありません。帰国するまで、このまま使っていきたいと思います。この間、「チャンドラ」でメールだけはチェックしてましたが、WindowsではまだFetchを使ったことがないもので、日記は休ませて頂いたという次第。また本日より再復帰です。
世の中狭いもの
今回のヨーロッパ旅行中に2人もの知り合いに会った。一人はリスボンの喫茶店で。もう一人はロンドンの古本屋でである。お互いびっくりしたが、それにしても世間は狭いものである。まあ古本屋で出くわすというのは時たまあることだが、喫茶店で隣り合わせになるとは・・。いつ、どこでこういうことがあるかも知れないから、やはり「品行方正」でありたいものである。クリントンにはなりたくない。
アムステルダムの古本屋さんからの手紙
一昨日(9/12)アムステルダムの「Israel」という古本屋から、先日見せてもらった本の「Description」が届いた。「何かあったらいつでもどうぞ」という丁寧な手紙も添えてあった。感激だ。いずれも高価な本で個人では買えないが、「ある」ことがわかっただけでも収穫だ。そのうちの1冊はこちらの図書館にもあったので、早速マイクロを依頼。Fourmountの「Linguae Sinicae」(1742)という本だが、本文だけで519ページもあるのでマイクロ代も今回は$117。でも買うよりは安い。因みにIsraelの値段は約33万円也。なお、この本をHoughtonで請求した際、最初別のでっかい本が出てきたのにはびっくり。「漢字西訳」という辞書だが、こんなのもハーバードにはあるのだ。まだまだありそう・・。
「East Asia Languages and Civilizations」のレセプション
昨日(9/13)、私の今回の受け入れ先である「EALC」の歓迎レセプション(と言っても野外でのランチ)が開かれた。今頃と思われるかも知れないが、こちらでは新学年は9月からなので、こうなったわけ。初めてPeter Bol氏にお会いできたが、若いのに驚いた。中国語も達者。この席で新しく台湾交通大学から9月に訪問学者で来られた研究者とも知り合う。專門は違うが、いろいろ勉強になる。
バーバラさんと外食
一昨日(9/12)、家に帰るとバーバラさんが「今夜はレストランで食事だ」という。「じゃ、僕は適当にここで麺麭でも食べてます」というと「いや、私とお前の二人で行くのだ」と言う。お、初めての外食だ。ステーキを食べたが味はまあまあ。値段も一人$15ぐらいで「お手頃」。でも、清算の時「ケン、15ドルずつだよ」と言われて実は驚き。この辺りがアメリカ人だと思う。夕食だからてっきり向こう持ちと考えていたのだが、そうではないらしい。で、結局は「じゃ、今日は私が全部払いましょう」ということになった。慣れれば普通なのだが、少し戸惑いました。(なぜなら私の部屋代は1日2食付きという契約だから)
日曜は「卵の日」?
こちらに来て不思議なことがある。それは毎週日曜日の朝食に必ず「卵」なのである。何か宗教的な匂いもするのだが、とにかく「日曜だけ卵付き」なのだ。何故だろう??
【午前】【午後】
午前中、ハーバードのパソコンセンターにPB2400cを取りに行く。その後、燕京で食事。昼食後、ずっと探していた戈宝権の論文をようやく見つける。「伊索寓言飜訳史話」であるが、読んで感服。私がこれまでやってきたこととほぼ同じ内容。もちろん観点が違うが、よくぞここまで調べられたものだ。しかし、この論文について、他の中国人の論考でも触れてはいるのだが、何故かその掲載雑誌名や発行年などを全く挙げていないのだ。そのために、今日まで読むことができなかったのであるが、こんな基本的な手順を踏まないというのは一体どういうことなのだろう。怒りすら覚える。早速、戈宝権氏に手紙を書いたが、彼もまた日本人の論文では新村氏以外は読んでない模樣。「況義」の「筆伝者」に関する論考は、すでに増田渉氏が以前に書いておられるのだが、同じ結論であっても、やはり時間と労力の無駄がある。ドイツでの学会でも感じたが、世界には同じ事をやっている人が結構いるもので、これからの研究はその辺も考慮に入れないといけないことを痛感する次第。「もっと情報を!!」である。
【夜】
メールチェック。他。
【今日の食事】
朝食:トースト、コーヒ、ジュース
晝食:
夕食:クラムスパゲッティー、サラダ、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- Varo「Arte de la lengua mandaria」(1703)
- Couplet「Catalogus Patrum soe」(1686)
以上は先日BLで注文したマイクロ。 - 「油拉八国」(18334)
これも同じく先だってパリ国立図書館で依頼したマイクロ。
パソコン關係
- 齋籐さんや「日経マック」の情報で、MSの「Outlook Express」がマルチリンガル対応ということで使ってみた。確かにマルチリンガルには対応しているのだろうが、使い勝手が悪い。実はEudora Proが時々起動に失敗することがあるもので、乗り換えてみようと思っていたのだが、やはりMSのものは私には合わないようだ。それに、Eudora以上にハングしたりする。ついでに、IEも試しに使ったりするが、これもNetscapeに慣れた者には今一歩も二歩もという感じ。むやみに容量を取るだけで「たこ」に近い。セキュリティーの問題はことマック版IEに関してはこれまでないそうだ。それは日経マックの記事によればマックOS自体のセキュリティーが高く、外部からのコントロールが難しいためらしい。マックは商売はへただがいい点もたくさんある。まだまだ捨てたものではないようだ。さあ、皆さん「iMac」を買いましょう。
- ところで、iMacについてはマスコミこぞって「賞賛」だが、一人「いらない。粗大ゴミ。最近のアップル社の最悪の状況が製品デザインに反映している。マックはDuoか2400cで時代が停止してしまった」と酷評する人がいる。川崎和男氏だが、ひょっとして、この評価は当たっているような気もする。川崎氏はG3PowerBookにも同じ様な評価を下しているが、G3PBは私はそんなに悪くないようにも思う。なお、G3PBは全てTFT1.4になったとか。これがもう少し安ければいいのだが。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA