1998/09/23/(水)
王さんの記録はどこにいったの?
このところ、こちらでは連日クリントンの報道で持ちきりだが、もう一つ結構アメリカ人が「熱く」なっていることがある。それは、大リーグのホームラン競争だ。マクガイヤーとソーサの熾烈な一騎打ちである。今日は、ソーサも65本で並んだとニュースでは伝えていた。
こちらに来て、大リーグはテレビの放送も見たことがないが、ニュースでは時々お目にかかる。日本のプロ野球と違うなと思うのは、「敬遠」とかいう姑息な手段を使わないことだ。真っ向から「勝負」だ。プロはこうでなくてはいけない。「敬遠」も積極的な勝負の一つと言う人もいるかも知れないが、私はそうは思わない。
ところで、これまでの大リーグの1シーズン最多ホームラン記録は61本(だったかな?)だったが、これはすでに今回破られた。そこで、新聞等で話題にしているのは、通算ホームラン記録である。ハンク・アーロンの755本を破る可能性があるのは、マクガイヤーとか。しかし、確か、日本の王貞治はアーロンの記録を上回っていたのではないかと思う。それにもかかわらず、こちらでは「王」の名前は全く登場してこないのだ。衣笠の連続試合出場記録はどうだったろうか?今シーズンの野茂は調子が悪いようで仕方がないが、伊良部や、まして吉井、長谷川なんてのは、ほとんど話題に上らない(というか、皆知らないのだ)。ボストンだからニューヨークのメッツやヤンキースのことはよく新聞にも出てくるし、ここのバーバラさんの購読している「New York Times」の野球欄は、メッツやヤンキースを中心に組まれるはずなのだが、それでも日本人の名前はまず出ない。要するに、日本人選手は相手にされていないのだ。「レベル」が違うということだろうが、日米関係というのは、所詮そのようなものではないかと考えている。
【午前】【午後】
午前中は、ESLの授業。今日は、挨拶の仕方、テンス等の学習だった。当てられると、さすがの私でも少しは緊張する。しかし、いい緊張感である。挨拶や名前の呼び方でも「へえ」と気づかせられることが幾つかあって、なかなか面白い。「Mr.Uchida、中国語ではどうか」とか聞かれたりするし、日米中の対照研究のネタにもなりそう。そして何よりも90分の時間を長いと感じさせないところが素晴らしいと思う。宿題も出されたし、来週が楽しみである。
サイエンスセンターで昼食後は、Yenching Libへ。周作人の著作目録を見ていると、その「幅広さ」に感心させられる。イソップに関しても幾つかあるが、あの人はやはり「たたものではない」。このところ、資料探しに追われて、じっくり読んだり、書いたり出来ていない。少し「書きもの」に集中しようかと考えている。
【夜】
メールチェック。他。
【今日の食事】
朝食:コーンフレイク、トースト、ジュース、コーヒ
晝食:ピザ、チキンバーガー、牛乳
夕食:ローストビーフ、ジャガイモと人参のクリーム煮、サラダ、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- なし
パソコン關係
- 特になし。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA