1998/10/26(月)
胸が痛む
久しぶりに日本の新聞を見ると、明るいニュースが目に入ってこない。ニュースというものは、そもそもそういうものだろうが、それにしても最近の出来事というのは、胸が痛むものばかりである。
坂本弁護士一家殺害の裁判のニュース、生活に困り一家心中をはかって息子を殺した事件、保険金殺人事件、毒入りカレー事件・・・・・。
2つ目のものなど、よくその過程を読むと何ともやるせなくなってくる。どうしてそうなるの?この「情況」はまさに終末だが、一体どうしたらいいんでしょうね??
もう日本の新聞は当分読まないでおこうと決めている。
【午前】【午後】
午前中は英語の授業。今日の話題も面白かった。「英語のaccentの違い」というものだ。たとえばボストンの英語は「R」をはっきり発音しない。従って、「I parked my car in Harvard Yard」は「I paked my ca in Havad Yad」みたいになる。ケネディの英語がまさにそれとか。でも、これは「方言」とは言わないのかと聞いてみると、方言とは違い、単なる「発音」や「accent」の違いだという。どうも、この辺りがよくわからない。「日本語でもアクセントの違いはあるか」と聞かれたもので、日本語のアクセントはそれほど重要ではないと答えると、「いや、あなたの日本語にはアクセントがあるか?」と更に聞かれる。授業のおしまいくらいに、ようやく理解した。ここで言うアクセントとは「なまり」みたいなものだったのだ。中国語で言えば「口音」に相当するだろう。でも、これはやはり「方言」と言えないのだろうか?
午後は、燕京図書館で、下に記したように中国新聞関係の資料を読む。「教会新報」はやはり台湾の複製本があったのだが、全部借り出されていた。早速、リコール請求。ほかに、「各国消息」とかも探すが、これはないようだ。明日あたり、エセックス研究所に出かけてみるつもりだが、寒かったら別の日にしよう。
フランスの武内さんから「Missions Etrangeres & Langues Orientales」のコピーが届く。感謝。よく見ると「L’Harmattan」の出版のよう。この本屋にはこの夏行ったことがある。あそこは出版もしているとは知らなかった。
5時過ぎ帰宅。日が暮れるのが早くなった。5時を回るともう暗くなっている。
【夜】
メールチェック。他
【今日の食事】
朝食:トースト、コーヒ
晝食:チキンバーガー、ポテト、パン、コーヒ
夕食:ステーキ、ポテト、ブロッコリー、ほうれん草、パン、サラダ、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 小野秀雄「飜刻新聞雜誌の原書について」(『新聞學評論1』1952)・・これは当時としてはよくここまで調べ上げたと感心する論文。「墨海書館」を「黒土海書館の誤りであろう」とするような所はあるが、中国の戈公振の『中国報学史』よりも信用がおける。というか、戈公振は小野秀雄の成果を元にしている。それにしても、小野の次の個所は面白い。
殊に「香港新聞」については殆ど研究していない。其本(戈公振の『中国報学史』)を見ると原地には全然資料が無いようである。一度手紙を書こうと思っている中に死んで了った。
パソコン關係
- 特になし
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA