1998/12/07(月)
水は貴重品
バーバラさんは、「水(お湯)」と「電気」には特に口うるさいところがある。部屋を出るときに電気を消し忘れると「ケン、電気は消したか?すごく高いんだから」。女の子のシャワーが長いと「まだシャワーを使っている。もう20分たっている。水は高いんだから・・」。という感じである。
日本でも若い人達は「朝シャン」をするようだが、日本では「水は貴重品」という意識がないように思う。大体、「水を買う」ことは日本ではあまりない。ミネラルウオーターなんてのは昔は日本にはなかったはずだ。でも、アメリカやヨーロッパ、おそらく日本以外はやはり「水は貴重品」なのだ。日本もそのうち今みたいに水を使っていたら、そういう時代が来るかも知れない。
「水」に限らず、何かにつけ日本人は無駄が多いように最近思い始めている。ボストンはアメリカでも特に「倹約、質素」の町のようだが、買い物の姿などを見ていると本当にそう思う。パソコンなんかもよく見るのが「PowerBook150」とか、PB5000シリーズである。最新のG3Bookなんぞは先ず見かけない。いずれにせよ、日本では一世代前のものがここでは現役として使われているのだ。私なんか、新しい機種が出るとすぐに「乗り換えて」きた種族だが、「反省」である。
【午前】【午後】
午前中、郵便局にEMS便を取りに行く。しかし、随分探して「多分、今日配達に行っている」と言うもので、「何を馬鹿なことを言ってるの。これでもう2回目だが、ちゃんとここに12月7日の午前7時半以降に局で受け取るようにと書いてあるじゃないの」と少し厳しく言ってみた。再度、中に探しに行って「どうもすいませんでした」と、ようやく受け取ることができた。接客態度はいいのだけれど、どうも信用に欠ける。思わぬ時間がかかったもので、結局午前中の英語の授業は休んでしまった。
午後は燕京図書館へ。「パンの受容度」という論文を読み返してみたが、さすがと感服。並の者には決して書けない内容である。近世語の蓄積がまるで違う。見ている資料の量が全く違うのだ。私なんかが最近ようやく注目し始めた資料をすでに十二分に駆使している。地理学用語とか科学用語とかの問題も面白いが、そのような専門用語の研究は「パン」などに比べたら、実はやりやすいという面がある。なぜなら、変化がはっきりしているからだ。ところが、「パン」に代表されるような「日常用語」の変化は非常につかみにくいものである。しかも、すでに中国に存在するものと外来のものとの格闘がある。専門用語にもそのような部分は確かにあるのだが、より「文化」や「思考」を考慮しなければいけない点があるのだ。そんなことを、この論文を読み直して痛感した。こういうのが私は書きたいのだ。
今日は非常に暖かい一日だった。燕京の人が「夏みたいね」と言ったが、まさにそんな感じだった。でも明日は雨で、寒くなるとか。
5時頃帰宅。夕食の時、バーバラさんが「金曜日にクラムチャウダーを作るから」と言う。昨日の食事の時に私がそれを食べているのを見て、「私は実はクラムチャウダーが得意なんだ」と言っていたが、これまでは私が好きかどうかわからなかったから作らなかったそうな。これは楽しみである。そのお礼といっては何だが、今夜は私が「皿洗い」をかってでた。
【夜】
メールチェック。他
【今日の食事】
朝食:コーンフレーク、トースト、コーヒ
晝食:チキンバーガー、ベーゲル、サラダ、ジュース
夕食:ステーキ、まめ、ポテト、サラダ、
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- なし
パソコン關係
- 特になし
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27Daniels St,Arlington,MA 02476,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA