1998/12/11(金)
You know ?
この言葉は本当によく耳にする。「あなたは知ってますか?」
英語の得意な人なら誰でも知っているのだろうが、これは実に便利な言葉である。日本語に訳せば、「ねえ」とか「あのな」「言っとくけど」とか、そんな感じだろうか。いわゆる話の間に挟む言葉であるが、中国語なら「Ni shuo・・・」あるいは「Zhei ge, Nei ge」ぐらいか。バスの中などで、アメリカ人同士で話しているのを聞いていると、やたらこの「You know?」を使う人がいる。でも、これを多用するのも些か耳障りである。この点も中国語の「Zhei ge, nei ge」とよく似ている。私も一度、この「You know ?」を使いたいのだが、どうもうまくいかない。独特の上がり調子なのだが、これが使いこなせたら英語も一人前かも知れない。
【午前】【午後】
午前中は昨日に続きBotany Libへ。「All about Tea」や「Discourses on Tea,Sugar,Milk,Made-Wines,Spirits,Punch,Tabacco,&c.」(Thomas Short,1750)などを斜め読み。Thomas Shortのものはさすがにコピーは出来ない。でも、1700年代の本にしては表紙が取れかかっている以外は、極めて良い状態で保存されている。これを見ていると、この時代(1750)には、すでに茶に2種類(紅茶と緑茶)があるが、紅茶はやはり「Bohea」と呼ばれているようだ。Black Teaという言葉はこの本には出てこない。BoheaとGreenの対応である。ほかにSamuel Ballの「An account of the cultivation and manufacture of tea in China」(1848)も少し読み始めたが、今日は時間がなくほんの一部のみ。来週また通う予定。
燕京レストランで昼食後、郵便局へ行き「語言自邇集」の代金を送金(Asian rare books)。その後、「股引」を買いにダウンタウンへ。でも、以外に高い。1着$14もするではないか。日本では自分で買ったことがないのだが、こんなものだろうか?その後、久しぶりに古本屋へ。収穫は「ゼロ」。早めに帰宅。
今夜はバーバラさんお約束の「クラムチャウダー」。帰宅すると、「ケン、見に来い。今から作るから。レシピを教える」。さて、以下は「クラムチャウダー」の作り方。
(1)みじん切りにした玉葱(1個)とさいころに切ったジャガイモ(7個)を煮る。
(2)柔らかくなったら、いったんお湯を捨てて、そこにHalf and half milkとバターを入れる。
(3)Chopped clams(3パック)を入れる。
(4)最後に水で溶かした小麦粉を入れて仕上げ。
これは至って簡単。これなら私にも作れそう。なかなかの味だった。「ケン、どうだ?おいしいか?」と聞かれて「ええ、非常に満足です」と答えると、バーバラさんも嬉しそう。
食事の後には、亡くなったご主人と一緒に撮っている写真まで見せてくれた。7年前に癌で亡くなられそうだが、初めて拝見した。20年ほど前の写真らしいが、二人とも幸せそうに笑っている。「何の癌ですか?」と聞いてみると「骨の癌。全身の骨が癌におかされて、非常に痛がった・・」と少し涙ぐんで答えてくれた。ご主人の話を聞くのはこれで2度目だが、気の強いバーバラさんもその時はいつも涙声になる。私もなるだけ触れないようにしているが、きっとご主人が亡くなられてから一人で気丈に生きてきたことを思うと、いつまでも長生きして欲しいと願わずにはおれなくなる。そして、日本ではほぼ忘れかけていた母の面影をバーバラさんに見たりするのである。
【夜】
メールチェック。他
【今日の食事】
朝食:コーンフレーク、トースト、コーヒ
晝食:燕京ランチ
夕食:クラムチャウダー、パン、サラダ、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 「The history of the Tea plant」(18??,London)・・Botany Libの「茶」に関する本。
パソコン關係
- 特になし。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA