1998/12/13(日)
愚痴ばかりこぼしても何も始まらない
世の中には本当によく「愚痴」をこぼす人がいる。口を開けば「アメリカのこういうところが嫌い」とか「アメリカ人はダメだ」とか云々。そういう私も以前「アメリカ人の嫌いなところ」を幾つかあげつらったことがあるが、それでも、「そんなもの」という感じで受け止めている。だから、アメリカでは何も学ぶものがないとか、もう来る必要はないとかは全く思わない。むしろ、毎日、何か一つは新しい発見があるし、チャンスがあれば今後も何度でも来たいと思っている。大体、どれだけ愚痴や不満を述べたって、事は決して良くならないし、何の解決にもなりはしない。だったら出来るならば前向きに、今の環境で最大限出来ることをした方がいいと考えている。私は、物事を後ろ向きに考えたり、裏の裏を読むというのが一番嫌いである。こういう人と話していると、自分まで後ろ向きになっていくような気がするし、全然楽しくない。そう、私は多分、薄っぺらで平和な種族なんだろうと自分でも思っている。
【午前】【午後】
今朝、大学に行く途中にバーバラさんの娘さんの家によって、中国人の友人が無事引っ越しをすませたか見に行ったが、あいにくまだ来ていなかった。そのまま、大学へ。同じ家でホームステイをしている日本人の女の子に、大学のサイエンスセンターでメールのチェックとプリントアウトをしてあげる。その後、燕京図書館にも案内し、閲覧室の利用の仕方も教える。燕京は閲覧室だけなら、一般の人にも開放しているのだ。
昼食後、方豪の著作を重点的に見てみた。これには参った。凄い人である。これまで、実に恥ずかしいことであるが、「天主教人物伝」以外には読んでいなかった。しかし、彼の全著作、論文は近代の日中欧言語文化交流関係をやる場合、必須のものであろう。これまでの、この分野の研究者がもし方豪を読んでなかったとしたら、ひょっとして全面的な書き直しを迫られるかも知れないという、それくらいの重みがあるものだ。少なくとも私はそう感じている。でも少しショックだった。名前は当然知っていたし、増田文庫の「方豪自定稿」なども眺めたことはあったのだが・・。というわけで、暫くは読み進めていく予定。大学院の授業ではこれを使ってみたい。
夕方、再度バーバラさんの娘さんの家に寄り、友人の到着を確認して帰宅。
夜、バーバラさんと学生の間で若干の事件。少々心配。
【夜】
メールチェック。他
【今日の食事】
朝食:マフィン、コーヒ
晝食:五目燒きそば
夕食:中華定食もどき、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 方豪の論文いくつか
パソコン關係
- 特になし
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA