1998/12/22(火)
hotmailー情報が漏れている
アメリカにいる外国の留学生達がよく利用しているらしい電子メールに「hotmail」というのがある。ここに来るまでは知らなかったのだが、Microsoftかどこかがやっているもののようだ。これは、世界中どこにいてもWWWが見れる環境があればメールのやり取りが出来て便利そうだ。大学のコンピュータでも町のインターネットカフェでも、「どこでもメール」というわけだ。
私と同じ所にホームステイをしている学生もこれを使っているので、時々私のコンピュータで通信をさせてあげている。私もハーバードにアクセス出来ない場合は、これを使ってもいいかなと思っていた。
ところで、今日、ウクライナのある人からメールを頂いた。全く初めての人で、日本文学を研究している方のようで、フェローをもらったので日本に行きたいが、できれば受け入れてもらえないかという内容であった。しっかりとした英語で、ドクターも取得されている優秀な学者のようである。それはいいのだが、「何故、私の所にメールが?」という疑問があった。で、メールを読み進めていくと、最後に「Get Your Private, Free Email at http://www.hotmail.com」とある。
なるほど、hotmail.comから私の何らかの情報を得たということがわかった。でも、ホームページならともかく、メールというのは極めてプライベートなものである。hotmailを利用したら、そこから一体どれくらいの個人情報が漏れていくのか、そういうことを考えると空恐ろしい感じもする。もちろん、どのプロバイダーでもそういう危険性があることは十分承知した上でメールを利用するというのが鉄則だろうが、いかにも「手っ取り早い」hotmailというのは、非常に問題があるように思うのだが、如何なものだろうか?
【午前】【午後】
今日もバーバラさんはクリスマスの準備で朝からお忙しそう。クッキーなどを作っている。それにしても、このおばあさんは「元気」である。
私の体調はどうやら元に戻ったようだ。一応、「板蘭根」は飲んでいるが、もう大丈夫。少し遅めに大学へ。午前中はコピー屋さんで2,3冊コピーし、これまでにコピーしたものと併せて簡易製本。最近は、「わっか」でなくて、プラスチックの針のようなもので止める製本を頼んでいる。これは結構頑丈だ。値段は1冊大体$4.00。今日は14冊ほど製本した。
お昼は燕京レストランで。その後、燕京図書館へ。クリスマスも近いせいか、人は多くない。「天下 (T’ien Hsia Monthly)」という雜誌を見る。これにも「西学東漸」関連の論文がしばしば掲載されている。なお、「聖諭廣訓直解」を借り出す。魚返義雄の活字本やBallerの英訳本などは持っているが、ここのは道光30年のもの。まあ日本でもあるだろうが念のためコピーしておくつもり。
午後から風が強くなってきた。寒くなりそうなので早めに帰宅。
【夜】
メールチェック。他
【今日の食事】
朝食:コーンフレーク(バナナ)、トースト、コーヒ
晝食:燕京ランチ
夕食:ステーキ、ほうれん草、ポテト、パン、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 趙惟煕「西學書目答問」(1901)
- Medhurst「An inquiry into the proper mode of rendering the word God in translated the sacred scriptures into the Chinese language」(1848)
- Camille Imbault-Huart「Manuel de la langue Chinoise Parlee a l’usage des Francais」(1885,Peking, Typographie du Pe-T’ang)・・法漢字典
パソコン關係
- 特になし。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA