1998/12/28(月)
God bless you !
これも英語が得意な人にはごく当たり前の表現なのだろうが、最初一体何を言っているのかと思った。
大きな「くしゃみ」をすると、周りの人が「Bless you !」と言うのである。主語が「God」であることは昨日バーバラさんに聞いてわかった。「神のご加護を!」というのが文字通りの意味だろうが、日本語なら「おっと!」「おやまあ!」とか「お!気をつけて」ぐらいか。こんな所にまで「God」が登場するのが面白い。やはり、英語圏というのは「神の国」なのだ。日本では「くしゃみ」をすると、「誰かが自分のことを噂している」となるが、いかにもアジア的かも知れない。「神は不在」なのだ。
【午前】【午後】
風邪はどうやら良くなった感じ。午前中、まずGutman Libraryに行く。ここは初めて行く図書館だ。教育関係の本が中心だが、歴史関係のテキストブック等のコレクションもある所。しかし、ハーバードには90以上の図書館があるが、まだ行ってない所が随分あるようだ。これらが全てコンピュータで検索出来るのは素晴らしいことだ。
さて、IDカードを見せて中に入り、見たい本の在処を尋ねる。「3階のコレクションにあります」とのことで、早速上に行き、探し出す。コピーをしようと1階に持って下り、1冊コピーする。ただ他の2冊の本はコピーすると本が傷みそうなので、マイクロを借り出す。その時、「その本は下に持ってきてはいけませんよ」と言われる。ここのコレクションはどうやら3階で所定の手続きをして閲覧室で見るのだった。「知りませんでした」と言うと、「いえ知らなかったのですから、気にしないで」と親切な対応。きっと「困った日本人だ」と思っているだろうが、そういう感じを見せないのがここのいいところだ(と勝手に思っている)。昼食をはさんで、マイクロから紙焼き。
午後、燕京に行って趙元任のアリスを探すが、また「ない」。誰も借り出してないし、係りに聞くと「デポジトリ」に入れてあるかもとのこと、早速、手続き。
その後、コピー屋さんでイソップのコピーと製本。こことも本当にお馴染みになった。でも、製本が人によって杜撰だったりするから困ったものだ。
夕方5時半頃帰宅。夜、バーバラさんと例のクイズ番組を見ているとスペインの平田さんから電話。この前、頼んだマドリッド国立図書館の本が見つかったとのこと。感激だ。燕京を通じても依頼はしてあるが、さすが現地に居ると違う。マイクロも1000ペセタ(日本円で800円ほど)らしい。方豪が発見したというリッチよりも早い地理書である。早く見たいものだ。
【夜】
メールチェック。他
【今日の食事】
朝食:トースト、コーヒ
晝食:燕京定食
夕食:チキン丸焼き、マッシュポテト、コーン、パン、コーヒ
今日の夕食は昨日の残り。チキンは実は私は苦手。「まだ食べる所が残っている」と言われるが、どうも・・。明日はチキンでないことを祈っている・・。
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 「Parker’s First lessons in Natural Philosophy」(1848)・・沈さんから依頼されたものだが、面白そう。「物理階梯」の原本。なお、Parkerの他の本もほとんど揃っている。なお著者のRechard Green Parkerはどうやらハーバードの出身のようで(Class of 1817とある)、本書はParker自身によってハーバードに寄贈されたもの。
- Charles Baker「(The Child’s) Circle of Knowledge」(2nd.185?)・・いわゆる「智環啓蒙」の原本であるが、本書は第2版のもの。
- 「Fables of Aesop and other eminent mythologists with morals and reflections」(1699)・・L’Estrange版イソップ。以前にこの「イソップ」のみをコピーしたが、今日は残りも全部コピー。467p。
パソコン關係
- なし。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA