1999/01/03(日)
雨にも負けず、風にも負けず
といっても、宮沢賢治ではない。毎日、燕京レストランの隣でカップを持ってビール箱に座っている女性のことだ。「Spare change !(小銭をくれませんか?)」と通りすがりの人に呼びかけ続けている。首には「ホームレスに愛の手を・・」みたいな看板を掲げている。本当に毎日だから感心してしまう。この頃は防寒も万全のようだ。最近、わかったのだが、時々食事か休憩に出かける時は、商売道具のビール箱を私がよく利用しているコピー屋に預けていくようだ。暗さ、悲壮さは微塵たりともは感じさせない。体格もいい。というより、すごい肥満体である。栄養が行き屆いている感じすらする。一体、どんな人なんだろうといつも思う。これはまさしく「職業ホームレス」と呼んでもいいかも知れない。こういう人達がアメリカには実に多いのだ。
【今日の一日】
今日は1日雨。でもお陰で寒さは幾分和らいでいる。お昼近くに家を出て、ハーバードスクエアーへ。昼食をイタリアレストランに入ってみる。サービスはいい。でも、何を注文したらいいのかわからない。ピザとかはわかるが、パスタでもいろいろある。仕方なく、知っている「ラビオリ」にした。パンとサラダが付くが、パンは「あつあつ」でおいしかった。ラビオリはバーバラさんの作った方がおいしいように感じた。飲み物を入れて$10.00(Tipも込み)は高くはない。
昼食後、コピー2冊。早めに帰宅。今日は戻るはずの日本人の女の子は、今日もシカゴで足止めとか。「嵐」といっているが、きっと疲れているだろう。もう一人のブラジルから来る子も、今晩遅くとか。バーバラさんは、今日から全部で5人のつもりで沢山料理を作っていたが、結局3人で、残りはまた明日。でも、チキンは困る。どうも好きになれない。「ケン、まだ残っている」「スタッフィングをもう少しどうだ」とか言われるが、いやはや参ります。
明日から大学の図書館も再開。この3日間はいい骨休めにはなったが、いささか退屈した。
【今日の食事】
朝食:コーンフレーク、トースト、コーヒ
晝食:チーズラビオリ、サラダ、パン、コーラ
夕食:チキン丸焼き、ポテトと人参の炒め、豆、サラダ、コーヒ
これまでにしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題・・未完)
- 「中国語教育の歴史と現状」(「関西大学一般教育センター紀要」掲載予定)
- 「海外からメールを送りたいーアメリカ編」(「しにか」別冊「コンピュータと中国語」掲載予定)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 「Doctrina Christiana promer libro impreso en Filipinas parian de manila(1593)」・・聖トーマス大学の影印本(1951)。スペイン語での説明付き。中国語版ドチリナだが、P.Juan Coboによるもの。この言語の特徴についてはすでに方豪の論文がある。なお、Coboは先にマドリッド国立図書館にマイクロを依頼した例の本の著者でもある。また、彼は同時にカタログ語ースペイン語対訳のドチリナも著している。最近、思うのだが、日本に来た宣教師はドチリナ以外にイソップも訳していたが、中国の場合も同じものがあって不思議でない。トリゴー以前にイソップを漢譯していたのではないかと推測しているが、さてどうだろうか?また、「何故イソップだったか」も解明されなければならないだろう。
- 「巴拿馬太平洋萬國博覽會要覽」(民國3年)・・これは以前に「出品分類綱目」だけコピーしてあったが、今日は他の部分も全部コピーして製本。「紅茶」は定着している。
パソコン關係
- 昨日はメーラーをOutlook Expressに切り替えたが、これは今のところ問題なさそう。ついでに、WebブラウザーもIEをと思ったが、やはりこれは使いにくいし、Netscapeよりも動作が重い。WWWはやはりNetscapeでそのままいくことにする。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA