旧友再会フォーエバーヤング(6)
2007/04/16(月)
久しぶりに逢えたのだから つのる話もかずかずあるけど
何だか胸がしめつけられて
あなただけとにかく元気でなによりです
結婚してから十年になり 子供に追われる暮らしの中で
男の夢だけ捨てきれません
目の前のマッターホルンがまだなのです
若かった頃が一番きれいでしょう
たばこをやめたりむやみに走ったり
そんな毎日が立派だなんて
魂が熱くならなきゃ恥ずかしいだけ
ああ、あの頃よりは 少し歳もとりました
だけど 時には男だと 肩いからして
フォーエバーヤング フォーエバーヤング
(吉田拓郎「旧友再会フォーエバーヤング」より)
就職してからはお互いがそれぞれの道でそれなりに生きてきた。
夏休みや冬休みには時々会ったりもしたし、選挙の時には必ず彼から「XX党をお願いする」という電話がかかってきた。
それに対して僕は「僕が選挙をしないのは知っているだろ」といつも同じ答えをしてきた。
福井から大阪に来てからは、近くにいるのはわかっていても、会うこともなかった。
一昨年か彼からの年賀状に「おれは学校を辞める。自分探しをする」と書いてあった。早すぎるリタイアーであるが、それも彼の人生だと思った。
そして、先日の何年ぶりかの再会である。
「おれ、けいちの大学で勉強しようかな」
「うん、最近は社会人入試もあるし、それもいいんじゃない。でも、おれの授業は受けるなよ」
「いや、中国語をもう一度やってみたいから、おまえの授業も出てみたいな」
「まあ、要項を見て考えたらいいな。じゃあ、おれもう本部に戻るから」
「元気でな」
5分ほどの久しぶりの会話。
でも、僕は心に何か熱いものが流れるのを感じた。
「誰のようにも生きられず」、「誰のようにと生きもせず」だが、次の彼との再会の時のために、やはり僕は僕なりの生き方を続けるしかないだろうと思ったのだ。