あと2日で
2013/08/23/(金)
あと2日でドイツともお別れ。それなりの収穫もあったし、長さもこれくらいで十分かも。本当は、もう少しここを拠点にして、フランスのBNやイギリスのBLもと思っていたが、またの機会ということで。
今夜は、Iwo Amelung教授と最後の晩餐。彼とは98年にゲッティンゲン大学で知り合ってからの付き合い。今はフランクフルト大学アジア系学部の学部長で雑務で忙しい中、本当にお世話になった。ゲストハウスも2ヶ月前にお願いしたのに、無理して何とか部屋を探してくれた。持つべきは友である。
食事をしながら、日中関係、フクシマ、原発、戦後処理等々様々な話が出来た。
日中の関係、特に歴史認識の日中の違いについての彼の見方は独特である。日本側の過去の歴史を認めない態度への批判は当然だが、、一方で、中国側の自国の歴史認識(たとえば大躍進や文革等々)への批判も忘れない。
原発については、フクシマがあって、しかも地震大国がなぜあくまで原発を推進しようとするのかが理解できないと言う。ドイツは今後新しい原発は一切建設しないし、今あるものも徐々に停止することになっており、大きな違いである。フランスなんかに頼ったりする日本の原発政策が彼らには奇妙に思えるようだ。
本当に彼の言うとおりだと私も思う。日本は過去から学んでいないのだ。いや、学ぼうとする姿勢がないということなのだ。根本はここである。
ところで、国が違えば、「分類」も違うという話を一つ。
写真は町で見かけた「ブラシ屋」さん。とにかくブラシなら、絵筆から掃除用まで、大から小まで何でもある。この分類法は面白い。だって、文具と掃除用具、化粧用具は、普通は別のカテゴリー。でも、確かにブラシはそれらを包括できる範疇ではある、と妙に納得した次第。「所変われば品変わる」とはまさにこの謂いである。