我が同胞は?
2013/08/02/(金)
今朝も小雨模様だったが、午後には雨もやみ、夕方からはまたいいお天気。研究所での『古新聖経』の入力は40葉までやったが、もう限界。ぼちぼちまたやりましょう。
お昼はポポワさんと食事。高田先生もよく行くというロシア料理のお店。いわゆるブッフェ形式のもの。ただ味が結構からい。バッテラみたいな感じのが多い。
5時半頃に研究所を出て、爽やかないい天気になったので、モスクワ駅まで足を伸ばしてみた。なんと、これまで私のホテル界隈をこの町の中心と思っていたのだが、実は、モスクワ駅からがネフスキー通りの始まりなのだ。当然、お店もこちらが多い。スタバもあるし、NiHaoの本店もあった。ではと、そこに入ったが、期待外れ。先日行ったお店と同じメニュー。ここにも麺はなかった。仕方なく、「紅焼茄子」。味はいいが、茄子とピーマンだけ。私はベジタリアンか??
ところで、サンクト・ペテルブルグに限ったことではなく、ここ数年、ヨーロッパに来るたびに思うことは、「我が同胞」と会うことがめったにないということ。それに反して、中国人とは毎日どこでも嫌と言うほど出くわすのだ。まさに、現在の日中の経済状況、国力を反映しているように思う。だからといって「(強い)日本を取り戻せ」とは言わない。それは今の阿倍を始めとする改憲。戦争好きの輩の言うことだから。それでも、日本人もやはり頑張らないといけないだろう。実際のところ、経済だけでなく、学問の分野でも同じ現象が現れつつある。
毎年ヨーロッパに来ているが、図書館で会うのもほとんどアジア系では中国人なのだ。今回のこのペテルブルグでも研究所で西夏文字の研究をしていたり、チベットの絵画などの研究者と知り合いになったが、みなチャイニーズなのだ。大体、日本の中国語学会などを見ていても、海外に出かける人は限られている。学問の国際化こそ急務なのだ。井戸の中の蛙の何と多いことか。