きのう / きょう / あした
Harvard Squareにはいつも何人かのホームレスがいる。結構若者が多いが、不思議と皆こ綺麗な格好をしている。紙コップを持って「小銭を」と言うのであるが、どうも日本のホームレスとは雰囲気が違う。誰でもやれそうだ。Squareにあるパン屋さんにも、毎日必ず一人の日本人がボストンバックを一つ持って座っている。小沢征爾によく似た顔つきで、どこか品のある感じである。一体どのような過去を背負っているのかは知る由もないが、毎日このように「時を過ごす」彼を見ながら、時々「生きる」とはどういうことなのか考えたりしてしまう。
【午前】
今朝は6時前に一度目が覺め、メールのチェック。8時半起床。朝食後大學へ。今日は先ずWidenerの地下4階の書庫で昨日に引き續き歐米の書誌關係の本を調べる。12時半まで。
【午後】
晝食後、いったんYenchingに行き、新聞を讀んだり、昨日コピーした資料を折ったり穴をあける作業。その後またWidenerへ。4時頃まで。何點か面白いものがある。
(1) Giles, Herbert Allen「A catalog of the Wade collection of Chinese and Manchu books in the library of the University of Cambridge」(1898)
(2) Giles, Herbert Allen「A catalog of the Wade collection of Chinese and Manchu books in the library of the University of Cambridge. Supplementary catalogue」(1915)
(3) Andreae, V「Bibliotheca sinologica」(1864)
(4) Schott, Wilhelm「Verzeichniss der chinesischen und mandschu-tungusischen bucher und handschriften der Konglichen bibliothek zu Berlin. Eine fortsetzung des im jahre 1822 erschienenen Klaproth’schen verzeichnisses」(1840)
(5) Klaproth, Julius von「Verzeichniss der chinesischen und mandshuischen Bucher und Handschriften der Koniglichen Bibliothek zu Berlin」(1822)
(6) Essex Institue, Library「Books on China in the library of the Essex Institute」(1895)
(7) Essex institute「Catalog of books on China in the Essex institute, compiled by Louise Marion Taylor」(1926)
(8) Schlegel, Gustav「Liste chronologique des ouvrages et opuscules publies」(1902)
(9) Crawford「Bibliotheca Lindesiana. Catalogue of Chinese books and manuscripts」(1895)
(10) Rijksuniversiteit「Catalogue des livres chinois qui se trouvent dans la bibliotheque de l’Universite de Leide」(1883)
(11) Rijksuniversiteit「Catalogue des livres chinois qui se trouvent dans la bibliotheque de l’Universite de Leide … Supplement au catalogue」(1886)
(12) Nanjio, Bunyiu「A catalogue of Japanese and Chinese books and manuscripts lately added to the Bodleian library」(1881)
(13) Fuchs, Walter「Beitrage zur mandjurischen Bibliographie und Literatur, mit 17 Abbildungen auf 8 Tafeln」(1936)
(14) Preussische「Das Buch in China und das Buch uber China: Buchausstellung」(1928)
(15) Newberry, Library「Descriptive account of the collection of Chinese, Tibetan, Mongol, and Japanese books in the Newberry Library」(1913)
(16) National, Museum「Catalogue of literature relating to China contained in the Raffles library, Singapore」(1901)
(17) Mayes「Bibliograhy of the Chinese Imperial collection of litterature」(1878)
この他、Cordierの書誌、パリ國立圖書館、BLの漢籍目録なども當然所藏されている。上記の目録のうち、(1)(2)(4)(5)(7)(10)(11)は坂出先生の著書に紹介がなされている。特に興味を覺えるのは、(3)(4)(9)(10)(11)である。(3)には「漢字文法書廣総目」という漢字タイトルが付けられている。ただし収載書は文法書だけではない。また後ろには「原本漢書寳彙」という漢字タイトルの目録(中身は歐文部分と漢字部分に分かれる)も附属している。なお、Cordierの書誌であるが、Widenerには2種の版本が藏されている。これらと、昨日の書誌との内容は實は必ずしも一致しないものもある。たとえば私が以前から見たいと思っている「況義」や「古新聖經」は「Bibliotheca sinica」には載せられていない。これらも今後の課題である。
【夜】
メールチェック。
ホームページの更新、その他
【今日の食事】
朝食:トースト、コーヒ、ジュース
晝食:チキンバーガー、ドーナツ、サラダ(フルーツ入り)、レモネード($7.17)
夕食:チキンスープ、パン、サラダ、コーヒ
今日はバーバラさんがお疲れで、「すまないが、これで」と言うこと。晝にチキンを食べたのはまずかった。バーバラさんには毎日のメニューをインターネットで世界中に流していると言ってあるので、結構プレッシャーみたい。効果はある。
午後のおやつ:なし
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
今日コピー(全巻)したもの
パソコン關係
- 清原さん(市大の後輩で現在大阪女子大)からメールでHyperCardによる中國語教材を作ったので試して欲しいとのこと。以前も送ってもらったが、今回も樂しみにしている。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA
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