1998/06/18/(木)
何とかならないのこの「圓安」?
このところの圓安は外國に居ると非常にこたえる。一體、橋本さんは何やってんの?1ドル10圓の違いは大きい。家賃が忽ち約10000圓ほど跳ね上がってしまうのだ。どこまで圓安が進むのか。ここのバーバラさんでも心配しているくらいだ。韓國の學生は經濟惡化から既に相當數が歸國しているとのこと。このままでは日本人も同じ様なことになるかも知れない。無策・無能とは分かってはいたが、ここまで無能(不能?)とは。選擧に行ったことがない(注)私にはこんなことを言う資格はないかも知れないけれど、橋本さん、いい加減にして欲しいな。
(注)數多くの犠牲の上に參政權を勝ち取った人々には申し譯けないが、「選擧」で世の中が變わると考えるのは「幻想」である。戰後民主主義そのものが「幻想」であり、日本の議会制民主主義は國民の利益を代表するのではなくて、權力者の都合のいいようにやれる仕組みと考えた方がいい。(ちょっと書きすぎました)
【午前】
バーバラさんが明日からカルフォルニアへバカンスに出かけるということで、今朝は忙しくその準備をしている。お陰でいつもより早く目が覺めた。朝食後、Yenchingへ。今日は幸いマイクロリーダーは1臺空いていたので、早速「The Canton Press」を見ていく。1938年の10月から3ヶ月ぐらい遡って見ていくのだが、やはり「Esop’s Fable」に關する記事は見當たらない。「Esop’s Fables in Chinese」に關しては「東西洋考毎月統紀傳」の1938年9月と、「Chinese Repository」の1838年10月に記事が掲載されているのだが、どうやら、それは「The Canton Press」印刷ではないようだ。1840年の「意拾喩言」は「The Canton Press office」印刷だが、その前のいわゆる「意拾祕傳」(4卷本)はMacaoで出版されたと考えるのが自然という結論に達する。そして、恐らくそれこそは「在華實用知識傳播會(the Society for the Diffusion of Useful Knowledge in China)の印刷所」であるかも知れない。しかし、目が疲れる。晝食はまたサイエンスセンターで。
【午後】
晝食後、Muirheadの「地理全志」のマイクロがここにある(勿論、原書もあるが)のを知り、早速借り出して紙燒きを始める。主編5巻、下編10巻だから相當ある。今日は途中まで。その後、「新爾雅」を借りる。これも既に沈さんが日本で影印し(解説付き)で出版されているが、やはり實物に觸れるのが大事なのだ。しかし、この「新爾雅」は本當によく「新語」を纏めていると思う。この語彙索引はフロッピーに入ってますか?(沈さんへの私信モード)3時過ぎから空模樣が怪しくなってきたので、退散。しかし、Harvard Squareの前で雨。雨宿りを兼ねてCoopの書店へ。前々からハーバードで使われている中國語テキストに興味があったのだが、丁度2種類置いてあった。予想はしていたが、入門篇でも全部で4冊、しかも分厚い。これに比べて日本の最近の中國語テキストの貧弱なこと。日本では年々「薄く」「綺麗に」なる傾向があるが、ここではその逆である。こうでないといけないのだ。私が扱っている宣教師達のテキストの傳統が、そのまま今も受け繼がれているのだ。「教えることだけは教えないといけない」という「當たり前」が大切なのだ。
【夜】
メールチェック。
ホームページの更新、その他
【今日の食事】
朝食:トースト、コーヒ、ジュース
晝食:ピザ、サラダ盛り合わせ、バナナ、牛乳
夕食:ミートボール、マカロニ、サラダ、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
今日コピー(全巻)したもの
- Muirhead「地理全志」途中まで
パソコン關係
- Newton2100だが、賣りに出ていたのは、既になくなったよう。殘念。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA