願っていません?
いやあ、これは昔だったら「不敬罪」もの。まさに万死に値する大失態。この国の総理大臣ともあろうお人が、退位礼正殿の儀のあいさつで「末永くお健やかであらせられますことを願っていません」と読んでしまったのだ。「願って已(やみ)ません』という所をだ。何たる所業。だから、ちゃんと読み仮名を振っておけと言うのだ。「云々」を「でんでん」とか、「背後」を「せいご」と読む人である。「已まない」が読めるはずもない。これが一国の最高指導者なのだ。いやはや、もはや世も末である。
こんなどうしようもない世の中だが、昨夜、Youtubeで見つけたドキュメントは久しぶりにいいものを見たという感じ。
94年に武道館で開かれた「日本を救えチャリティーコンサート94」の模様を収めたもの。小田和正のナレーションである。こんなコンサートがあったこと当時は知らなかった。
吉田拓郎、泉谷しげる、小田和正、大友康平、伊勢正三、稲垣潤一、財津和夫、山本潤子、白井貴子、渡辺美里・・。そうそうたるメンバーである。拓郎は、他に、陽水と清志郎にも呼びかけていたようだが、それは実現しなかった。しかし、圧巻である。昔はこういうこともできたのだ。「あの日に戻りたい」そんな風に思った。