1998/09/25/(金)
あいさつ
近頃、日本では「あいさつ」が出来ない人が増えているように思う。「おはよう」「こんにちわ」「おやすみ」・・。別にこれがないからといって、生きてはいける。しかし、「あいさつ」のない世の中は、実に淋しいものではないか。血の通った人間関係はまさに「ここから始まる」と言ってもいいだろう。
私みたいに、1度しか教えたことのないような学生に挨拶したり、「どこかで会ったことがあるようだ」と挨拶してみたりして、向こうから「そっぽ」を向かれるのも行き過ぎかも知れないが、でも、そんな馬鹿な奴が一人いてもいいだろう。
しかし、私は自分でもよくわかっているのだが、実は人一倍「短気」で「頑固」で「勝ち気」なのだ。10年前に上海に居たときなど、向こうの人と口げんかをしない日はなかったくらいだ。1日1回は「カチン」ときたものだ。でも、アメリカに来てからは不思議とそうならない。ヨーロッパの旅行中もそうだった。この違いは一体何なのだろうと思ってしまう。恐らくは、「あいさつ」だ。こちらの人は全然知らない人でも道ですれ違ったりすると「Hi!」と声をかけられる。スペインなら「Hola!」(スペルには自信がない)だ。これで何故か心がなごむのだ。
それと「笑顔」だろう。昨日、「愛で地球は救えない」と書いたが、ひょっとして「笑顔で地球は救える」かも知れない。「何を馬鹿なことを言っているの」と笑われそうだが、悲観しても楽観しても同じなら、私は後者を選びたい。
【午前】【午後】
「正音撮要」が「家寶全集」を引いているというのは、私の勘違いだった。Cordieの書誌を再度読むと、そうではなくて、Thomの「Chinese Speaker」の最後の部分がそれを引いているということ。で、午前中、「貴重書室」でその本を出してもらい対照してみた。「和妻」の部分である。若干の語彙の異同はあるものの一致。しかし、この話は読んでいて思わず「納得」。「夫婦のあり方」を述べているのだが、現代でも十分通用する内容である。康煕時代のものだが、完全な「白話」。Thomが何故、この部分を自分のテキストに取り入れたのかに興味がある。そのうち、この「和妻」は日本語に訳してお目にかけてもよい。
午後も燕京図書館で調べもの。4時頃まで居て、帰宅。明日からバーバラさんはカナダに旅行。
【夜】
メールチェック。他。
【今日の食事】
朝食:トースト、メロン、コーヒ
晝食:ピザ、チキンバーガー、バナナ、コーヒ
夕食:魚のグリル燒き(玉葱、ピーマン付き)、ほーれん草の炒め、ポテト、サラダ、コーヒ
今日の夕食は結構豪華だった。明日はピザで明後日が中華のデリバリー、その次は娘さんが作りに来てくれるとのこと。
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 「Bibliotheca sinica」の言語の部分。これは台湾から複製本も出ているのだが、某書店に何度注文してもなしのつぶて。もちろん関大の図書館にもあるが、手元にないと何かと不便。ということで、こちらで必要な部分だけコピー。
パソコン關係
- 私もデジタルカメラを持っているが、まだ十分に使えない。Fujiの「FinePix700」という性能のいいやつなんだが、大体、説明書をなくしたよう。そのうち、使う予定はある。乞うご期待。
- 野原さんの日記が復活しているが、今まであったものがなくなると寂しいものである。そういう意味で復活大歓迎である。
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA