1998/10/08(木)
雨と傘とバス
今日は1日雨だった。
ところでアメリカに来てから雨の日にいつも不思議に思うのだが、こちらの人って、まり傘をささないようだ。もちろん、土砂降りのような時はそうではないが、それでも結構傘をささない人を見かけたりする。その代わり、アノラックというか、フード付きのジャンパーみたいなのを着ている人が多い。
しかし、雨の日にこういう感じでバスに乗り込んでくるからたまらない。座席は滴でびしょぬれになる。しかも、雨の日でも、バスの窓を開ける人がいるから大変だ。雨が吹き込んできて、座席はもう座れる状態ではなくなっている。この間なんか、そういう席に構わず座る人がいて、しかも更に外から雨が入ってきてフードの後ろから滴がぽたぽた流れている。でも、平気な顔で座っている。そんな様子を見ていると、思わず笑ってしまう。やはり、この人達はどこか違うのだ。
ただ、こういう経験は中国でもある。中国でも、雨でも傘をささない人が多いし、雨の日や冬の寒い日にも、バスの窓を開けて走っている。米中はどこか似ているのだ。また、道路の鋪裝が良くないというか、水はけが意外と悪いようで、あちこちに水たまりが出来ている。これも米中よく似通った現象と言えるかも。
【午前】【午後】
今日もほぼ1日燕京図書館で調べもの。今日の収穫はといえば、「上智編譯館館刊」という雜誌を見つけたことぐらい。ここには、1946の創刊号と、1948年の1-4巻があるだけだが、この雜誌は知らなかった。徐宗澤とか方豪とかいった蒼々たるメンバーが執筆している。「北平北堂」の雜誌であるが、そこに掲載されている「書評」や「出版消息」「文献目録」類は非常に面白い。賀清泰の「古新聖経」が「上海徐家匯藏書樓」以外に「北平北堂圖書館」にも所藏されていること、また、日本人が初めて明らかにしたと思っていた「四史攸編」の作者(Joan Basset)について、ここですでに明確に指摘されていたことなど。しかし、こんなのを見ていると、昔の人は凄いなと感心してしまう。
また、これは関大にも入っているが、台湾の「近代中国史料叢刊」とか「中国史学叢書」というやつは、本当にいい資料を集めているとつくづく感服。その中の「格知新報」を眺めていたら「病院」という語が目に入ってきた。これは1898年のものだが、この時代でも「病院」は使われていたようだ。
4時過ぎ帰宅。
【夜】
メールチェック。他。
【今日の食事】
朝食:コーンフレーク、トースト、コーヒ
晝食:ピザ、チキンバーガー、ポテトフライ、ジュース
夕食:ハンバーグ、野菜の炒め、ポテト、サラダ、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 「上智編譯館館刊」(創刊号およびVol.3.1-4)ほか
パソコン關係
- Newtonで斎藤さんに教えて頂きたいのだが、アプレットを起動させるのに、毎回Extraのボタンを押して、その後さらにアプレットを選択するというのは、非常に面倒です。たぶん、これはタップバーに登録したりできるのではと思うのですが、どうなんでしょうか?あるいは「バックドロップ」とかいうのが、それなんでしょうか?前々からこの件を聞きたかったのです・・。(そんなことしてないで、「早く原稿を送って欲しい」という声が聞こえてきそうですが・・)
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA