1998/11/11(水)
これは日本でもいいかも??
日本でJRなどに乗って、眠いときに検札に起こされるのは何とかならないものか?といつも思っていた。昨年まで雷鳥で敦賀まで出講していた時など、特にそう思ったものである。
こちらに来て最近セーラムまで列車でよく出かけているが、この列車の検札の方式はなかなかいいなと思う。もちろん、車掌に直接手渡してもいいのだが、座席の上に切符を挟む所が用意されているのだ。そこに切符を挟んでおけば、車掌が勝手にハサミを入れていくというわけだ。これなら、寝ていても起こされることはない。これは日本でも取り入れても良さそうに思うが、どうだろうか?
ただし、この場合、世の中には「悪人」はいないというのが前提になりそうだ。寝ている時に「こっそり」と切符を抜かれたりしたらおしまいである。でも、そんなことは考えないでおきましょう。
【午前】【午後】
今日は「soldier’s day」とかいって、第一次世界大戦(?)が終わったのを記念する日とかで、大学等はお休み。でも、図書館は開いている。
朝から珍しく雨だったが、小降りになった頃を見計らって大学へ。昨日、セーラムで見た本がハーバードにもないか念のために検索してみた。昨日見た本のうち、2冊はここにもあった。ただ1冊の廣東語語彙例文集は燕京にあるはずなのに「ない」。1854年のものだが、最近、この辺りの本がほとんど見つからない。係りに言って調べてもらうが同じ。きっと最近、1800年代のものは貴重書に入れる準備を進めているのではと思っている。カウンターの人が明日、その貴重書の係りに聞いてみるといってくれた。近々、燕京図書館の「コーヒアワー」が開かれるようなので、その際に私も確かめてみようと思っている。貴重書に入れるのはいいが、在処がわからないのは非常に困る。私が見たいと思うのが大体この手のものときているから、余計そんな風に感ずるのだろうが。
もう1冊はWidener Libに。昨日、最後に挙げたもので、セーラムではコピーが出来ないので「52ページ」全部書き写す覚悟をしていたのだが、Widenerにあればしめたもの。早速出かけていって、借り出し、大学前のコピーショップでコピーし、ついでに即、簡易製本。収められているのは、1876年までの宣教師(新教)の著作全1149点。これはWylieのよりも多い。これについて、これまで言及したものを知らないが、1876年までの書目としてはほぼ完璧と言っていいだろう。ただし、たとえばRobert Thomなどの著作は含まれていない。純粋に「宣教師」の著作だけに限定しているようだ。従って、これとWylie、それにCordieなどの書目と併せれば、19世紀までの欧文資料目録はほぼ完成する。
ところで、この書目を見ていて面白そうなものが目に入った。「A.B.Cabaniss」という人の著作である。どうやら、Crawford.T.Pの考案による新式上海表音文字による、「上海語譯イソップ」である。1857年出版とあるが、ハーバードにもないし、大英の目録、モリソン文庫の目録などにも載っていない。どなたか、この在処をご存知じゃありませんか?
先日リコールしておいた「教会新報」がようやく届く。日本に置いてあるのだが、どうしても見たい部分があったもので、早速該当の場所を見てみた。
今日は3時過ぎに図書館を出て、ハーバードのCoopカフェで一服して帰る。午後には雨も上がっていた。
【夜】
メールチェック。他
【今日の食事】
朝食:トースト、コーヒ
晝食:什錦炒麺
夕食:大豆とパスタ、野菜の煮込み、パン、サラダ、コーヒ
3/28-5/31にしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)
6/1-7/10
- 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 「Catalogue of publications by protestant missionaries in China」(1876)
パソコン關係
- 特になし
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA