1999/01/05(火)
ウマが合わない
こういうことはよくあるものだ。一昨日からこの家に来たブラジル人とバーバラさんは、どうやらこの例だ。昨日も今日も彼女は帰りが遅い。今日は授業の終わるのが5時半過ぎだから、7時過ぎになるのは当然だと思うのだが、バーバラさんは信用しない。まっすぐバスで帰ればもっと早いはずだと強く言う。ここで、日本人の学生ならば、「すいません」とか他に言うのだが、彼女は負けていない。「You listen !」と理由を説明し始める。これがまたバーバラさんの神経をたかぶらせる。いやはや、これから大変だ。きっと何かにつけ衝突していくだろう。3週間だが、周りが困ってしまう。でも、自己主張をきちんとするというのは、やはり必要なことのように思う。私など、自分の專門に関しては意見を曲げることはしないが、他のことに関しては結構「まあ、いいや」ですますことが多い。だって、言っても仕様のないこともあるし、そこで自分の意見が通っても通らなくても、別段「生き方」にかかわることでもないからだ。しかし、こういうのは本当はずるいのかも知れない。そのこともまた重々承知はしているのだが・・。
【今日の一日】
午前中は燕京で「上海」関係の調べ物。昨日少し触れた「高杉晋作の上海報告」だが、よく読んでみると些か問題があるかも。本書によれば「高杉等が訪れたミュアヘッドの教会や病院は城内にある」とあり、また「ロンドン伝導教会=London Mission Society[墨海書館]」と言う。でも、私の高杉晋作の日記の読みでは、訪れたのは「ミュアヘッドが常居するところ」は「城外」となる。もちろん城内にも教会はあったが、この時期、病院は城外にあったはずなのだ。それに、「墨海書館」は確かにロンドン伝導教会のものだが、イコールではないだろう。本書によれば、高杉等がミュアヘッドを訪れた場所は全て「城内」となっている。これはもう少し調査する必要が出てきた。
昨日、ここの貴重書コーナーの人が「小孩月報」のマイクロが見つかったと知らせに来てくれた。早速、見たが、何とこれは以前に貴重書コーナーで見たものだ。6コマ漫画の載っているやつだ。すぐに、係りの人に、これは原本がここにありますよと教えてあげる。ただし、登録書名が「中国聖教会月報」となっている。カードではこの本は「紛失」となっていたが、そういうことだった。私も少しは役にたったようだ。
お昼は友人と「カフェ・寿司」へ。その後、旅行社にFAXを送ったり、王韜のものをコピーしたり。5時過ぎ帰宅。日本人の子はまだ帰っていない。バーバラさんも心配そう。
夕食後、バーバラさんが航空会社に問い合わせる。その結果、今夜の便に彼女が乗っているとのこと。一応、日本の家族にも電話しておいたが、これで皆一安心。今日で足止め3日だったから。
【今日の食事】
朝食:コーンフレーク、トースト、コーヒ
晝食:デラックス寿司盛り合わせ
夕食:ビーフシチュー、パン、サラダ、コーヒ
これまでにしたこと
- 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題・・未完)
- 「中国語教育の歴史と現状」(「関西大学一般教育センター紀要」掲載予定)
- 「海外からメールを送りたいーアメリカ編」(「しにか」別冊「コンピュータと中国語」掲載予定)
今日コピーしたもの(マイクロを含む)
- 「瀛[土+需]雜志」(王韜、光緒元年)の巻1,2、6。
パソコン關係
- 特になし
【アメリカでの連絡先】
Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA
or
Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA