1999/01/12(火)

中断前の日記(7月最終分)へ


きのう/きょう/あした


甘い

クリスマスに日本に一時帰国した女の子がお餅とあずきを持って帰ってきている。それで「ぜんざい」を作ってくれたのだが、バーバラさんは顔をゆがめて「甘すぎる」と言う。餅のねばっこさ(スティッキー)も嫌いなようだ。でも、私に言わせれば、アメリカのケーキこそ「甘すぎる」のだ。この前、見た目にはおいしそうなチーズケーキを食べてみたが、とても全部食べられたものではない。実にイヤらしい甘さなのだ。「吐き気」を催すような甘さと言ってもいい。しかも、それはボストンでは有名な「チーズケーキ・ファクトリ」のものなのだ。それに比べたら、今回のぜんざいの小豆の甘さはまだ「品」がある。これも恐らくはアメリカ人と日本人の味覚の差なのだ。

【今日の一日】

朝起きると雪が積もっていた。でもさほど寒くない穏やかな天気。
今日からまた一人の静かな生活に戻った。4月の頃と同じ状況だ。でも、来たばかりの頃とは違って図書館の人とも皆顔なじみだし、図書館を利用している中国や臺灣、韓国などの研究者もほとんど顔見知り。レストランに行っても「いつまでボストンに滞在ですか?」と声をかけてくれる。

独りぼっちになりたいと
思う人ほど寂しい人
大声出して笑える人の
涙ほど美しいもの

昔こういう詩(「こおろぎ」?)があったが、一人で生きたいと願っても所詮は人の輪の中で生きているのだと感じたりしている。
1日、「中華印務総局内文裕堂」について調べていたが、どうも糸口が見つからない。「中華印務総局」はわかっているが、「文裕堂」というのはどういう組織なのか?もし、日記をご覧の方でご存知だったら是非教えて頂きたい。ほかに今日は費頼之の書目の原書が見れた。燕京のデポジトリになっていたものである。インターライブラリーローンで請求した傅蘭雅やStentの本はまだ届いていない。帰るまでに間に合うだろうか?
北京と台北からはそれぞれ「招請状」を発送したとのメール。残るはチケットの手配だけだ。ぼちぼち慌ただしくなってきた。
5時頃帰宅。バーバラさんは今日は非常にご機嫌。何故か昔の写真を沢山引っぱり出して皆に見せてくれる。「私が綺麗だった時の写真」というふうに。私も負けずに「バーバラさんも綺麗なときがあったんですね」と切り返す。2月末までこういう雰囲気でいって欲しいものである。

【今日の食事】

朝食:コーンフレーク、トースト、コーヒ
晝食:燕京定食
夕食:チキン丸焼き、ポテト・人参・玉葱の煮込み、ブロッコリー、コーヒ
チキンは苦手だが、今日のチキンはおいしかった。小さなチキンの丸焼きだが半分全部食べられた。


これまでにしたこと


今日コピーしたもの(マイクロを含む)

  • なし。

パソコン關係

  • PalmIII用の中国語システムだが、これまで使ったのは3種類。EVStarとChinese OSとDragonPen。DragonPenは手書き入力(他の2つはソフトウェアキーボード)だが、例えば内田の「田」は中の「十」を横を先に書かないと認識しない。また漢字の数が少ないようでまだ不充分。しかも先ずフィーを払ってからでないと試用(フィーを払っているのだから試用ではなくて使用か?)出来ないのも不便。EVStarは簡体字・繁体字どちらでも使えるし、単語レベルでの変換もできて便利なのだが、ベースはGB。従って、多くのDOC形式の文書やKDICなどが使えない。これらは皆Big5なのだ。で、結局落ち着いたのがChinese OS。単漢字だが、漢字の数も十分だし、ピンイン入力で快適。でもPalmIIIはメモリが少ないのが一番の問題点。噂ではNewtonとPalmIIIを合体させたようなものをAppleは考えているようだが、少し期待がもてる。

【アメリカでの連絡先】

Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA

or

Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA


きのう/きょう/あした