1998/06/05/(金)

きのう / きょう / あした


Harvard Squareにはいつも何人かのホームレスがいる。結構若者が多いが、不思議と皆こ綺麗な格好をしている。紙コップを持って「小銭を」と言うのであるが、どうも日本のホームレスとは雰囲気が違う。誰でもやれそうだ。Squareにあるパン屋さんにも、毎日必ず一人の日本人がボストンバックを一つ持って座っている。小沢征爾によく似た顔つきで、どこか品のある感じである。一体どのような過去を背負っているのかは知る由もないが、毎日このように「時を過ごす」彼を見ながら、時々「生きる」とはどういうことなのか考えたりしてしまう。

【午前】

今朝は6時前に一度目が覺め、メールのチェック。8時半起床。朝食後大學へ。今日は先ずWidenerの地下4階の書庫で昨日に引き續き歐米の書誌關係の本を調べる。12時半まで。


【午後】

晝食後、いったんYenchingに行き、新聞を讀んだり、昨日コピーした資料を折ったり穴をあける作業。その後またWidenerへ。4時頃まで。何點か面白いものがある。

  • (1) Giles, Herbert Allen「A catalog of the Wade collection of Chinese and Manchu books in the library of the University of Cambridge」(1898)
  • (2) Giles, Herbert Allen「A catalog of the Wade collection of Chinese and Manchu books in the library of the University of Cambridge. Supplementary catalogue」(1915)
  • (3) Andreae, V「Bibliotheca sinologica」(1864)
  • (4) Schott, Wilhelm「Verzeichniss der chinesischen und mandschu-tungusischen bucher und handschriften der Konglichen bibliothek zu Berlin. Eine fortsetzung des im jahre 1822 erschienenen Klaproth’schen verzeichnisses」(1840)
  • (5) Klaproth, Julius von「Verzeichniss der chinesischen und mandshuischen Bucher und Handschriften der Koniglichen Bibliothek zu Berlin」(1822)
  • (6) Essex Institue, Library「Books on China in the library of the Essex Institute」(1895)
  • (7) Essex institute「Catalog of books on China in the Essex institute, compiled by Louise Marion Taylor」(1926)
  • (8) Schlegel, Gustav「Liste chronologique des ouvrages et opuscules publies」(1902)
  • (9) Crawford「Bibliotheca Lindesiana. Catalogue of Chinese books and manuscripts」(1895)
  • (10) Rijksuniversiteit「Catalogue des livres chinois qui se trouvent dans la bibliotheque de l’Universite de Leide」(1883)
  • (11) Rijksuniversiteit「Catalogue des livres chinois qui se trouvent dans la bibliotheque de l’Universite de Leide … Supplement au catalogue」(1886)
  • (12) Nanjio, Bunyiu「A catalogue of Japanese and Chinese books and manuscripts lately added to the Bodleian library」(1881)
  • (13) Fuchs, Walter「Beitrage zur mandjurischen Bibliographie und Literatur, mit 17 Abbildungen auf 8 Tafeln」(1936)
  • (14) Preussische「Das Buch in China und das Buch uber China: Buchausstellung」(1928)
  • (15) Newberry, Library「Descriptive account of the collection of Chinese, Tibetan, Mongol, and Japanese books in the Newberry Library」(1913)
  • (16) National, Museum「Catalogue of literature relating to China contained in the Raffles library, Singapore」(1901)
  • (17) Mayes「Bibliograhy of the Chinese Imperial collection of litterature」(1878)
    この他、Cordierの書誌、パリ國立圖書館、BLの漢籍目録なども當然所藏されている。上記の目録のうち、(1)(2)(4)(5)(7)(10)(11)は坂出先生の著書に紹介がなされている。特に興味を覺えるのは、(3)(4)(9)(10)(11)である。(3)には「漢字文法書廣総目」という漢字タイトルが付けられている。ただし収載書は文法書だけではない。また後ろには「原本漢書寳彙」という漢字タイトルの目録(中身は歐文部分と漢字部分に分かれる)も附属している。なお、Cordierの書誌であるが、Widenerには2種の版本が藏されている。これらと、昨日の書誌との内容は實は必ずしも一致しないものもある。たとえば私が以前から見たいと思っている「況義」や「古新聖經」は「Bibliotheca sinica」には載せられていない。これらも今後の課題である。

    【夜】

    メールチェック。
    ホームページの更新、その他

    【今日の食事】

    朝食:トースト、コーヒ、ジュース
    晝食:チキンバーガー、ドーナツ、サラダ(フルーツ入り)、レモネード($7.17)
    夕食:チキンスープ、パン、サラダ、コーヒ
    今日はバーバラさんがお疲れで、「すまないが、これで」と言うこと。晝にチキンを食べたのはまずかった。バーバラさんには毎日のメニューをインターネットで世界中に流していると言ってあるので、結構プレッシャーみたい。効果はある。
    午後のおやつ:なし


    3/28-5/31にしたこと

    • 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)

    今日コピー(全巻)したもの

      なし

    パソコン關係

    • 清原さん(市大の後輩で現在大阪女子大)からメールでHyperCardによる中國語教材を作ったので試して欲しいとのこと。以前も送ってもらったが、今回も樂しみにしている。

    【アメリカでの連絡先】

    Keiichi Uhcida
    C/O Mrs.Barbara
    27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA

    or

    Keiichi Uchida
    Department of Asian Languages and Civilizations
    2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA


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