1998/06/19/(金)

きのう/ きょう /あした


ふと口ずさむ歌
よく「日本人の心の歌」とか「思い出のフォーク大全集」とか言うが、一體「自分の心の歌」とか「自分の思い出の歌」って何だろうとよく思う。随分暇な人だなという聲が聞こえてきそうだが、これは日本に居る時もよく考えた。私は歌が好きである。これは小さい時からで、中學時代にはブラスバンドで、大學時代にはオーケストラでホルンも吹いていた。そのお陰か大抵の歌は2、3囘聽けば歌えるようになる。クラシックも時にはいいが、寧ろこれは自分で演奏していた方がいい。レコードとかCDを買って聽くのはフォーク、ニューミュージック系で、演歌はまず買わない。最近ではどちらも餘り買わなくなったが、それでも拓郎(これは全部)、ユーミン、中島みゆき、桑田圭祐、陽水、ミスチルぐらいは買ったりする。ミスチルは「名もなき詩」を聞いた時に衝撃的だった。これは拓郎の「イメージの詩」の再來のように思えた。(曲想は桑田に近いのだが、その思想が拓郎に近いように感じた)
ところがである。ここに來て、時々何氣なく口ずさんでいる歌を、よくよく振り返ってみるとフォークやニューミュージックではないことに氣が付いた。恥ずかしながら「岸壁の母」であったり、「春が來た」であったり、「上野駅から九段まで・・」とか、とんでもない歌を口ずさんでいたりするのだ。つまり、演歌とか童謠なのだ。これは一體どういうことなんだろう。たまーに、拓郎が登場するが、それも何か意識的に歌っている感じがする。そういえば、曲を作りたいと考えて、旋律を思い浮かべたり、歌ったりすると必ず演歌調なのだ。ピアノで言えば、黒鍵を3つ使ってしまうことになる。しかも、どこかで聽いたことがあるようなフレーズばかり。だから曲は作ったことがない。どうやら、悔しいけれど、私の心の歌は「演歌」だと素直に認めなければいけないのかも知れないと、最近思い始めている。(この項續くかも?)

【午前】

今日からバーバラさんはカルフォルニアへ旅行。10日間の豫定。この間、孫夫婦がこちらにやって來て、私達の世話をしてくれることになっている。が、夕食は餘り期待できそうにない。晝をしっかり食べることにしたい。で、バーバラさんを見送った後、いつものように大學へ。午前中は「Catalog of Protestant Missionary works in Chinese」(Harvard-Yenching Library)をじっくり見ていく。この目録はその名の通り、Yenching所藏の新教宣教師の著作を集めたものである。ただ、ほとんどが貴重書扱いで、實際に見るにはやや不便。3階の貴重書室まで行って、係りの沈さんに見たい本を出してもらわないといけない。本當はその書庫でゆっくりと探索したのだが、こればかりは無理である。一昨日見たいと思っていたFryerの本もここに移されていた。コピーも難しいようであるが、マイクロなら何とかいけそう。こちらに居る間にめぼしいものをマイクロに撮ろうと思っている。晝食は「廬華」へ。照り燒きと土佐揚げの定食を食べた。野菜も多く、みそ汁とご飯も付く。量が多くて食べ切れないほど。おいしかったが、チップを含めて$12.00。毎日じゃ、とてもたまらない。

【午後】

晝食後、貴重書室で、3冊ばかり出してもらう。一昨日來探していた「西藥大成藥品中西名目表」と「西藥譯釋」それにMedhurstの「嬰児書課」である。最後のやつは面白い。これは初め「小子初讀易識之書課」というタイトルで1824年に出版され、その後1836年に改訂版の「嬰児書課」という書名で出版されたものである(WylieのMemorialsによる)。四字句からなる中國語テキストである。非常にリズムがいい。たとえば、第1課は次の通り。
父母有子 送到先生 毎日入學 就可成人
衫褌穿新 面洗到清 鞋帽皆有 來見先生
學生入門 向先生拜 則問其名 從那裡來
小子讀書 老人喜看 人若識字 天下無難
(「褌」は本當は「衣偏」に「庫」。「ふんどし」ではないが、ズボンだから一緒か?)
こんな感じで全部で33課からなる。「四字經」テキストと呼んでもいいだろう。随分紙が古いのでボロボロ落ちるが、慎重にめくりながらパソコンに入力。この貴重書室には陽瑪諾の「聖經直解」をはじめ、馬禮遜の「神天聖書」や麥都思の「新遺詔書」などほとんどの聖書が揃っている。これも何とかマイクロに収めて歸りたいものだ。4時頃退室。駅前のパン屋でコーヒと「麺麭」を食べて、歸宅。明日はまたサッカーだから午前中は家で觀戰するつもり。關大の沈さんから論文のコピーとドイツでの學會の招請状が屆く。

【夜】

メールチェック。
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【今日の食事】

朝食:トースト、コーヒ、ジュース
晝食:チキン照り燒きと土佐揚げの定食、味噌汁付き
夕食:ツナサンドイッチ、ポテトサラダ、コーヒ


3/28-5/31にしたこと

  • 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)

今日コピー(全巻)したもの

  • なし

パソコン關係

  • 今朝起きて2400cのスイッチを入れるとデスクトップの畫面で何度もハングアップ。機能拡張マネージャーの「基本OSのみ」で起動すると今度は、フォントが全部文字化け。久しぶりのトラブルだ。でも、機能拡張OFFで起動してみてわかった。CLK2.0が入っているが、これをインストールすると日本語「フォント機能拡張」書類のうち、2つが「Font Extension」「Font Extension3」に置き換わる。これを日本語機能拡張マネージャーは「Mac OS8.1の基本」「Mac OS8.1のすべて」のいずれでも認識しないのだ。理屈が分かれば對處は簡單だが、この邊りは氣をつけたい。

【アメリカでの連絡先】

Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA

or

Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA


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