1999/01/20(水)

中断前の日記(7月最終分)へ


きのう/きょう/あした


求めよ!さらば開かれん

別にそれほど大げさに言うことでもない。が、こういうことは確かにあるなという感想。
前々から探していた一冊の本がある。「海國妙喩」という本だが、ハーバードにもないし、友人に問い合わせたところ北京図書館や上海図書館にもないという。1888年出版のものだから、それほど古い本でもないのだが、天津時報館出版だから余り出なかったのかも知れない。ということで、あきらめかけていたのだが、今日、偶然、阿英の本にそれが収録されていることがわかった。もちろん、直接、阿英にたどり着いたわけではなくて、別の本を見ていて、順繰りにそれに行き着いた次第。
実は、こういうことは今日が初めてではない。特に、探求書の場合がそうである。荒川さんなんかも、よく「本は欲しい人、見たい人の所に集まるもの」と言うが、その通りだと思う。私もこれまで、何年も探していた本を、ある時、ひょんなことから「いともたやすく」入手してしまうという経験を何度もしている。こちらに来てからも同様だ。日本に居るときに、東洋文庫から無理を言ってマイクロに収めたSummersの本などもそうである。何の面識もない古書店からの目録でそれを見つけた。しかも、格安の値段。
問題は、「執着心」というか、根気というか、こだわりを持つことのように思う。「求め」ない限り、得られることもないだろう。少なくとも「本」に関してはそのことを確信している。

【今日の一日】

アメリカに来た当初は毎朝7時頃に起きていたのだが、最近は大体9時。夜中に一度は目が覚めるが、まあ睡眠は十分というところ。で、朝食をすませて、しばらくゆっくりして、10時頃「ご出勤」と相成る次第。従って、午前中は余り時間がない。昼食も必ず取るようにしている。今日も、同じく、10時過ぎに家を出て、まずはInternational Officeへマイクロコピーの払い込み。その後、燕京レストランで昼食。
午後は、最初にHoughton Libへ。久しぶりだが、係りの人は顔を覚えていてくれたようで、笑顔で「ごあいさつ」。気持ちがいいものだ。Goncalvesの「Lexicom Manuale Latino Sinicum」(1839)と「Vocabularium Latino-Sinicum」(1834)がもう一度見たくなったもので。やはり、この本はマイクロに撮る必要がある。恐らく、ハーバードで最後のマイクロ請求。2月末までに間に合えばいいのだが・・。その後、燕京へ。韓迪厚の『近代翻訳史話』(1969)を見ていて面白いことがわかった。すでに周知のことなのだろうが、「林琴南は外国語がわからなかった」とのこと。外国語が出来なくて、177種類もの翻訳をしたわけだが、従って必ず「合作者」がいたわけだ。伊索寓言の場合も嚴培南、伯玉の二人の協力者(=口述者)が存在した。「林譯小説」というのはかくして出来上がっていたのだ。これは、ちょうど西洋の宣教師の翻訳の方法と同じである。この場合も、たとえば「傅蘭雅口譯、李善蘭筆述」となる。また、この本から上に書いた『海國妙喩』が見つかったのは今日の最大の収穫。「棚からぼたもち」とはこのことだ。
夕方5時頃帰宅。今夜はバーバラさんは娘婿と「おデート」。「女王」がいないと、下の子達も「のびのび」している。1週間に1度こういう日があるといいかも。
臺灣の中央研究院と北京の中国科学院からの招請状はどちらもすでに落掌。中央研究院は「近代史研究所」かと思っていたら「中山人文科学研究所」だった。

【今日の食事】

朝食:シリアル、トースト、コーヒ
晝食:燕京定食
夕食:ビーフシチュー、パン、サラダ、コーヒ


これまでにしたこと


今日コピーしたもの(マイクロを含む)

  • 張赤山「海國妙喩」(1888)・・イソップ70則の中国語訳

パソコン關係

  • iij4uのアメリカでのローミングサービスが始まった。電話代はフリートーク・ダイアルだから無料だが、接続料が35円/分だから、少々高い。それにスピードがせいぜい28800bpsどまり。これなら、やはりハーバードから入った方がよさそうだ。

【アメリカでの連絡先】

Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA

or

Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA


きのう/きょう/あした