1998/12/25(金)

中断前の日記(7月最終分)へ


きのう/きょう/あした


追いかけて「雪国」

こちらも先日「雪」が降ったが、この時期になると「雪」に関する歌が自然と口から出てくる。一昨日かのこの欄で書いた「雪」もそうだが、他にも幾つかある。
吉幾三(「よし、行くぞう」のしゃれではないか?)の「雪国」なども、そのうちの一つである。イントロがまずいい。それと、曲である。吉幾三は本来はフォーク系の歌手でデビューした。「田舍のプレスリー」とかいうコミック的な歌だった。つまり、彼は元は演歌ではなかったのだ。だから、「演歌」に轉向しても彼の演歌は、本来の演歌とは違った趣がある。歌詞もそうだ。「追いかけて、追いかけて、追いかけて雪(=行き)国」のさびの部分は一種の「しゃれ」である。しかも、その部分は昔の演歌では考えにくい(ひょっとしたら、昔の演歌歌手では、うまく歌えないかも知れない)入り方になっている。フォーク(あるいはニューミュージック)から演歌に転向した堀内孝雄などもそうだが、彼らの歌には「こぶし」がない。いわゆる微妙な「装飾音」だが、これがないのだ。彼らはの歌い方はストレートであって、「こぶし」の替わりに音の長短などを用いる。それがまた聞く側には新鮮なのだろう。
「雪国」と「風雪流れ旅」は好対照の曲である。後者は伝統的な「演歌」である。船村徹と星野哲朗(だったかな?)のコンビによるものだが、「破れ単衣に三味線抱けば、よされ、よされと、雪が降る。泣きの十六、短い指に、息を吹きかけ越えてきた・・」。でも、どちらも聞くと確かに「寒々」としてくる曲である。
この他、昔、八代亞紀が歌った「終着駅」もいい曲である。「舟唄」の「お酒は温めの燗がいい、肴はあぶったイカでいい、女は無口な人がいい、明かりはぼんやり灯りゃいい・・」という低く押さえた出だしとは対照的に、「寒い、夜汽車で膝を立てながら、書いたあなたの、この手紙」というハイトーンの出だしである。歌詞もなかなか味があるが、ただ「舟唄」の完成度に比べると若干落ちる感じはする。舟唄の「ぽつぽつ飲めば、ぽつぽつと」とかいうフレーズは阿久悠にしか書けない詞である。同じ阿久悠の「北の宿から」も名曲だ。「あなた死んでもいいですか」なんて歌われたら参ってしまう。
この間、燕京で新聞を見たら、今年の紅白歌合戦の曲目が目に入った。森進一は「冬の旅」を歌うようだが、あれも久しぶりに聴いてみたい気もしている。

【午前】【午後】

クリスマス。今朝は10時頃に起きて、バーバラさんの娘さんの家へ。バーバラさんには3人の娘がいるが、上の二人は双生児である。その片方の家に。また昨日のメンバーのほとんどが集まった。オムレツとマフィンである。オムレツは全部で10種類ぐらい出ただろうか。全て旦那さんが作る。朝食がすむと、再びプレゼントの交換である。
午後、家に戻り4時頃まで休憩。その後は、もう一人の娘さんの家へ。ここでは、エビなどのサラダの他、メインはターキー。またまた10数人が集まった。
8時頃まで食事をしながら歓談。しかし、こう続くと「疲れ」てくる。明日もまた一番下の娘さんの家でディナーがあるそうだが、さすがに明日は遠慮しておこうと思っている。
日本のお正月みたいなものだが、プレゼントの交換の仕方は面白い。その場で開けて見せ、素直に「これはいい!」とか言っている。高そうなものから、どこかのバーゲンで買ってきたようなものなど、色々だ。決してブランドにはこだわっていない。この辺りが日本と随分違う点だと思った。
明日からはまた通常の生活に戻りたい。

【夜】

メールチェック。他

【今日の食事】

朝食:クリスマス・ブレックファースト
晝食:なし
夕食:クリスマスディナー


3/28-5/31にしたこと

  • 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)

6/1-7/10

  • 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)

今日コピーしたもの(マイクロを含む)

  • なし。

パソコン關係

  • 特になし。

【アメリカでの連絡先】

Keiichi Uchida
C/O Mrs.Barbara Marchese
27 Daniels St,Arlington,MA 02476,USA

or

Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA


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