1998/09/15/(火)

中断前の日記(7月最終分)へ


きのう/きょう/あした


アメリカンとエスプレッソ

ヨーロッパを旅していて、一番気に入ったのがコーヒである。アメリカ(と言ってもボストンであるが)では大体が「喫茶店」みたいな感じの所が少なく、「Au bon pain」に代表されるようなファーストフード店がほとんどである。当然、紙コップで、量がしこたま多いやつである。「味より量」というところ。これは丁度大阪の喫茶店のコーヒと同じである。(大阪のも私には「多すぎる」のだ。)
ところがヨーロッパではちゃんとした喫茶店があるし、綺麗な器にチョコレート或いはクッキー付きが多い。ローマの「グレコ」なんかは実に品がある。ベルギーの喫茶店もなかなか良い。ベルギーでは御婦人方がコーヒとパンケーキなどを優雅に飲み食いしている。(ルーバンのファンデ・ワラ教授の話では、特にルーバンは平均収入が高いらしく、そのせいか町でホームレスを見ないし、喫茶店がえらく繁盛している印象を受けた)ポルトガルのリスボンのイソップ共同研究の知人と偶然出くわした「ブラジレイラ」は歴史を感じさせる喫茶店の一つである。
またヨーロッパでもイタリアやポルトガルなどでは、コーヒと言ったら普通は「エスプレッソ」になるようだが、実はこれが気に入った。立ち飲みでデミグラスに入ったエスプレッソを「ぐっと」飲むのがいい。イギリスなどでは「カプチーノ」が主流かも知れないが、これもまたおいしいものである。いずれにせよ、「中身が濃い」のである。アメリカでも勿論「エスプレッソ」や「カプチーノ」は注文できるが、エスプレッソを大きな紙コップで飲むのは風情がない。要するに、これは「歴史」の違いなのではないだろうか。そんな風に考えると全て納得できるような気がする。
アメリカに帰ると、「住めば都」で、確かに「ほっと」するし、気分もゆったりする。服装も自由だし堅苦しさがない。しかし、それは「歴史の重さ」を感じないということでもある。アメリカとヨーロッパの最大の違いは「歴史の重さ」である。もちろん「歴史の重さ」だけに頼っても人は生きていけないが、「歴史のなさ」がいらぬ「焦り」を生んだりもする。「ニューイングランド」が強調されるボストンはその典型だろう。現在のアメリカの「富と強さ」はその「ヨーロッパコンプレックス」をバネにしてきたものではないだろうか。

【午前】【午後】

今日はこちらの地方選挙投票日。ここ数日、街頭には多くの支持者達がそれぞれの候補者の看板を掲げて立っていた。ただし、街頭演説とか連呼とかはないので至って静かである。そんな中、今日も朝から大学に。午前中は昨日大英とパリから届いたマイクロフィルムを燕京図書館で見てみる。パリで見つけた「油拉八国」(1834)は実に面白い。全部上海語で書かれた「ヨーロッパ」と「アジア」の概要である。この中の国名、地名などの音訳に非常に興味がある。たとえば、以下の通り。
尼問、巴祖伽、好児倫、提愛乃、日度、南衣碣石碣
さて、これが如何なる場所か?答えは次の通りである。
日本、ポルトガル、オランダ、天皇、江戸、長崎
午後は、これまた大英のロバート・トムの本に挟んであった彼の弟(David Thom)による「大英図書館への寄贈に際してのメモ」を読む。それにより、Thomのことが随分分かるのであるが、ブリッジマンの「Chinese Chrestomathy in the Canton Dialect」(1841)も一部トムが協力したとあったので、その本を探してみる。Houghtonにあった。早速、Houghtonに出かけて、その本を出してもらう。これは初めて見る本だが、中国語分類語彙・用例集である。「茶」の記述や地理学用語、医学用語等、結構きっちり分類されている。また新しい資料が出てきてしまったという感じ。「きりがない」???また明日も引き続き読んでみるつもり。

【夜】

メールチェック。他。

【今日の食事】

朝食:シリアル(バナナ入り)、トースト、コーヒ
晝食:ピザ、チキンナゲット、サラダ、牛乳
夕食:ソーセージとポテト、玉葱の炒め、パン、サラダ、コーヒ


3/28-5/31にしたこと

  • 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)

6/1-7/10

  • 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)

今日コピーしたもの(マイクロを含む)

  • なし

パソコン關係

  • Newtonは気に入っている。中国語も日本語も問題なくなった。電子メールも「i-mail」で大丈夫。最近気に入っているのが「ExpensePlus2」。出納帳みたいなものだが、なかなか便利。又、今日Palmtreeに頼んであったケースが届く。これもぴったり。PalmIIIは中国語も使えるようにしてあるが、ほとんど出る幕無し。
  • PB2400cは今のところ大丈夫みたい。このままいってくれるといいのだが・・。

【アメリカでの連絡先】

Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA

or

Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA


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