1998/06/07/(日)

きのう/ きょう / あした


この國で生きていくということ
最近、日曜はチャイナタウンに出かけている。Harvard Squareあるいは一つ手前のPorter Squareから地下鐵で10分ぐらいで行ける。中華レストラン、中華の食材を中心としたスーパーマーケット、中國書店、漢方の藥局等々、そこはもう中國であり、そこの主人公は中國人である。肉包子(饅頭)、油條、豆漿もあれば、北京の「獨一處」も、廣東「飲茶」の店もある。中國人社會獨特の「匂い」がそこにはある。よく喋り、よく食べ、お世辭にも余り綺麗とは言えない、あの雰圍氣である。日本人もアメリカには多いはずだが、「Japan town」と言うのは余り聞いたことがない。それに對して、中國人は世界中に「China town」を作ってしまう。この違いは一體何なのか。恐らく「食」に對する「こだわり」が一番大きいのだろうが、それにしても中國人のパワー、たくましさには壓倒される。しかし、日常、バスの中や、道で見かける多くの中國人にはどことなく「疲れ」と「翳り」を感ずるのは私の氣のせいだろうか。もう60は有に過ぎたような中國人のおばあちゃんが、バスの中で必死に英單語を覺えたりしている。「January」の下には漢字で「吉尼奥日」と書き込んでいる。そんな姿を見たりすると、この國で生きていくということはきっと大變なことなんだろうなと思ってしまう。「自由」な國であるが、「自由」を得る代わりに、「責任」は個人に委ねられる。誰も助けてなんかくれやしない。自分で生きていかなければいけないのだ。そんなおばあちゃんに會う度に「頑張って」と聲をかけたくなる。

【午前】

今は丁度學期と學期の間(Intersession)なので、圖書館は日曜だけは閉まっている。學期が始まれば、月~金は朝の9時から夜の10時まで、土、日も夕方5時まで開いている。そんなわけで、5月24日から6月21日までは、日曜は、午前中は家で少し仕事をし、お晝近くに氣分轉換も兼ねて町に出かけるようにしている。今日も11時過ぎにチャイナタウンへ。晝食は日本食レストラン「銀座」で天丼。日本食の店はHarvardの近くのPorterという所にも結構あるのだが、初めの頃2,3回食べて、余りのまずさに、それっきり。それに比べ、この「銀座」の日本食はおいしい。ただ、やはり量は多い。今日の天丼も大きなエビが3つ、人參、キュウリなどの野菜の天麩羅も4つほどのっており、とても全部は食べきれない。お値段は税込みで$8.00ちょっとだから、安くはない。


【午後】

腹ごしらえを濟ませて、先ずは地下鐵でCopleyへ。ここには大きなデパートがあり、中には高級ブティック店がたくさん入っている。目の保養をした後、歩いてニューベリー通りをアーリントンまで。ここも日本人観光客に人氣のあるブティック街である。今日は午後から雨が降り出し、少し肌寒いので、前からちょっと欲しかった旅行用のジャンパーを1着購入。袖を取り外してベストにもなるやつだ。カバンの店も結構多い。日下先生が見たら買いたくなるような、いい革のバック。まあ、もう少し我慢、我慢。藪田先生の話では「カバンはヨーロッパ」と言うことだから。4時過ぎ歸宅。バーバラさんは今晩はお出かけで、夕食はサンドイッチの材料が用意されてある。でも、晝の天麩羅で胃が少々もたれるので、簡單にすませる。

【夜】

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【今日の食事】

朝食:エッグトースト、コーヒ、ジュース
晝食:天丼、みそ汁、サラダ($8.50)
夕食:サンドイッチ、ポテトサラダ、コーヒ


3/28-5/31にしたこと

  • 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)

今日コピー(全巻)したもの

    さすがに今日はなし

パソコン關係


【アメリカでの連絡先】

Keiichi Uhcida
C/O Mrs.Barbara
27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA

or

Keiichi Uchida
Department of Asian Languages and Civilizations
2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA


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