1998/11/20(金)

中断前の日記(7月最終分)へ


きのう/きょう/あした


韓国風雑煮

下に書いたが、今日は最近知り合った韓国人の友人に夕食に招待された。彼の專門は中国哲学で、特に王陽明をやっている。筑波で4年間勉強したそうで、奥さん共々日本語を話す。今日招待されたのは、私の他に、中国と臺灣の友人。
私は辛いのが苦手で、キムチなんかもダメなのだが、中国や臺灣の人は皆おいしいと言っていた。私の息子などもキムチが大好きである。
最後に出た料理は、綺麗な器に入った「雑煮」だった。牛肉の骨髄を煮込んでスープを作り、そこへ「餅」と牛ミンチの佃煮風のもの、錦糸卵、海苔が入る。韓国では元旦にこれを食べるそうだから、まさに日本の「お雑煮」である。ところで、その「餅」だが、日本の餅とは違っている。ちょうど、上海や寧波なんかで言う「年[米+羔]」と同じように粘りのない餅である。昔、上海でもこの餅をたくさんもらって、煮たり焼いたりしたが、どうも「餅」の感じがしなかった。日本人にとっての「餅」は、やはり「伸び」ないとダメなのだ。しかし、スープとマッチして非常に美味しかった。
それにしても、韓国も日本もやはり同じ「漢字文化圏」である。「正月には餅」なのだ。欧米人にはこの「粘着文化」は理解ができまい。うちのバーバラさんなんか、いつも「日本のライスはスティッキーでまずい」と言っている。この「スティッキー」がおいしいのに。

【午前】【午後】

午前中は遅めに家を出て、銀行と郵便局へ。先日、ニューヨークの古本屋に注文した代金を支払うために、銀行でマネーオーダーを作ってもらう。注文した本は以下のもの。

  • J. Edkins:「Progressive Lessons in the Chinese Spoken Language With Lists of Common Words and Phrases」(1886) ・・$25.00
  • James Summers:「A Handbook of the Chinese Language. Parts I and II, Grammar and Chrestomathy」(1863) Inscription・・$200.00
    二番目のものは、実は東洋文庫のを今年マイクロに撮ったのだが、ここに来て見つかるとは思わなかった。この本屋には他にWadeの「語言自邇集」もあるのだが、これは少し高くて$400.00。でもイギリスなどに比べたら安いようだ。ただ、現在は「金欠」のため自重。
    午後は燕京でいくつか本を読む。「顔恵慶自伝」という本が臺灣から出ているのを今日初めて知った。ほかに中国からも「顔恵慶日記」が出ていた。他に今日は「唐廷枢」に関するものを読んでいた。彼の「買辧」の部分でなくて「英語集全」に関して。「華英通語」の作者の手がかりがないか、この面からアタックしてる次第。後、最近、興味があるのが「蒙学読本」。日本の尋常小学校の教科書をモデルにしている。日中の教科書の交流も面白そうなテーマである。
    夕方5時に韓国の先生と待ち合わせて、先生の家で夕食。韓国料理は苦手なのだが、今日の奥さんの手料理はあっさりしていておいしかった。中国、臺灣、韓国、日本が一堂に会しての食事。来週のサンクスギビングデーにもまた集まることになっている。夜、8時過ぎ帰宅。

    【夜】

    メールチェック。他

    【今日の食事】

    朝食:コーンフレーク、トースト、コーヒ
    晝食:チキンバーガー、ポテト、野菜サラダ、アップルジュース
    夕食:春雨(?)野菜・肉の炒め、韓国風雑煮、デザート


    3/28-5/31にしたこと

    • 「イソップ中國語飜譯小史」(仮題)初稿(約32,000字)

    6/1-7/10

    • 「イソップ中国語訳の系譜」(約40,000字)

    今日コピーしたもの(マイクロを含む)

    • なし

    パソコン關係

    • なし

    【アメリカでの連絡先】

    Keiichi Uchida
    C/O Mrs.Barbara Marchese
    27Daniels St,Arlington,MA 02174,USA

    or

    Keiichi Uchida
    Department of Asian Languages and Civilizations
    2 Divinity Avenue,Cambridge,MA 02138,USA


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