頭が真っ白

きのう/きょう/あした


004/02/22(日)

今日みたいに緊張したのは何年ぶりだろうか。
しかも、大勢の人の前での大失敗。
練習不足と言えばそれまでだが、それでも家では曲がりなりにも暗譜して、一応弾けていたのに・・。

実は今日は生まれて初めての「ピアノ発表会」。
50の手習いというか、少し前から思い立ってピアノを習っている。1週間に1回、30分のレッスンだが、今日はそのスプリング・コンサート。全部で100人余りが参加したが、大人の男性は僕一人。
舞台に上がるのは別にどうということはない。中学時代から大学までブラスバンドや、オーケストラの演奏会には何度も出ていたし、人前での挨拶なども最近は特にその用事が多いのでそれほど緊張はしなくなっている。しかし、こういうソロ演奏というのは経験がない。
出だしの4小節ぐらいは問題なかったのだが、突然、手は震えるし、覚えていたはずなのに、楽譜を見ても手が動かない。頭の中が真っ白とはこういう状態なのだろうか。
「これはいけない、落ち着かなくては」と言い聞かせるのだが、ますます混乱して、2度も3度も同じ場所でつまずいてしまう。「まあ、いいか」と再度気を取り直して、何とか最後まで弾くことは弾いたが、それにしても、何ともおそまつな演奏だった。
もう一度弾かせてくれれば次はうまくやれると思うのだが、これが「実力」なのだ。
そもそも週に1回しかピアノに向かわないのだから、結果は当たり前のことなのだ。発表会の前1週間は家で毎日何度か弾いたが、それくらいでうまくいくはずはないのだ。悔やんでも始まらない。ここから出発するしかないのだ。
来年の発表会に向けて心構えは出来た。あとは、やるっきゃない。
それでも、どこか「心地よさ」も残っている。人生、人前で赤恥をかくことも大切なのだと自分に言い聞かせている次第。

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