「拓郎コンサート第3弾」
2004/10/10(日)
今年3度目の拓郎コンサートに行ってきた。つま恋、中野サンプラザ、そして、一昨日の大阪フェスティバルホール。中野サンプラザで途中一度倒れ、その後、山梨のコンサートをキャンセルと、ツアーの出だしは心配だったが、その後回復し、大阪はこれまでに見た2回のコンサートに比べて、MCも変わっているし、曲の並べ方や、内容も少し変わっていたが、なかなか素晴らしい出來だったように思う。何よりも、声の張りがあったし、来年も、再来年もやるという意気込みを感じられた。還暦まであと3年だが、60歳でのコンサートが今から楽しみである。
昨日は台風の中、テキストの録音立ち会いで東京へ。運が良かったと言うべきか、僕の後続の列車は全て運休になったよう。たった10分の差である。大げさではあるが、人生にはこういうことがあるのだ。
帰りの新幹線で、森村誠一の「人間の証明 21st Century」を読み始めた。金子みすずの詩もいいけど、やはり構成のしっかりしているのは読み応えがある。「先を早く読み進めていきたいけれど、その楽しみがなくなることを恐れて先を読み進めるのが惜しくなる」そんな気持ちを抱かせる本に久しぶりに出くわした。もちろん、「お母さん、僕の麦わら帽子、そうしたんでしょうね」の「人間の証明」は名作だし、それの現代版であって、「焼き直し」という面も感じられなくはないが、さすが森村誠一と思わせる本である。読み切ってしまうのは惜しいけれど、今夜中に読み終えてしまいそう・・。
田舍の勝山では、家の庭に植えてある柿の実が、全部、熊に食べられてしまったそうな。今年は熊が山から住宅地まで下りてきて、畑を荒らしたり、鶏を食べたりしているそうだ。「異常」である。世界がとにかく「おかしい」のだ。熊も山で静かに暮らせなくなっている「情況」を人は真剣に考えるべきなのだ。