「新選組」

きのう/きょう/あした


2004/12/15(水)

NHKの大河ドラマ「新選組」は香取慎吾が演ずるということもあってか、当初、全然見る気が起こらなかった。
それが、いつの頃からか、なぜか引きつけられて、ついに毎週見るようになっていった。今更「新選組」でもあるまいと思っていたのにである。
それも、先週ついに終わってしまったが、最終回はさすが三谷幸喜というか、心憎いまでの演出だった。何が良かったかと言えば、そこに「燃えよ剣」の土方と沖田を登場させたことである。
その昔、土方歳三を栗塚旭が、沖田総司を島田順司が演じた「燃えよ剣」をいつも見ていたが、三谷は何故か彼ら二人を、それぞれ今の土方と沖田に対面させたのである。たぶん、三谷もその当時「燃えよ剣」を見ていた一人なのであろう。
栗塚旭は、そう言えばその頃、「哲学の道」で喫茶店を開いていた。嫁さんと偶然その店に立ち寄った記憶がある。
それにしても、時には涙したりして見てしまった「新選組」。何が僕の心をそれほど打ったのか。あたら30半ばでこの世を去った彼ら。革命、変革、改革、動乱の嵐の中で、「自分を生きる」ことの難しさと尊さ。権力の醜さ。それらを今の情況と重ね合わせてしまうからかも知れない。