「この国を愛せますか?」

きのう/きょう/あした


2006/04/13(木)

今、「愛国心」を教育基本法に盛り込むという法案が提出されようとしている。
「自分の国を愛する」ことは、法律があろうとなかろうと、ごく当たり前のことである。どこの国の国民だって、自分たちの国を愛するのだし、愛したいのだ。
ただ、その前提としては「愛せる国」でなければならない。
そのことを考えたとき、今、この国は誰もが本当に愛すべき国の体をなしているだろうか。
強いものが正義、弱者切り捨て・・。
とりわけ、子供たちの目には、今この国はどのように映っているのだろう。安心して生きていけるような国になっているだろうか。
太陽の下でのびやかに、しなやかに生きていくはずの子供たちが、夜の世界にさまよっている。生きたい、生きたいと、小さな心をふりしぼりながら、リストカットを繰り返しているのだ。それが現状である。
そんな国にした大人たちが、政治家どもが、よくも子供たちに「自分の国を愛しなさい」と言えたものである。
自分たちの責任はかなぐり捨てて、「愛国」を唱えて何になるのか。
最近の総会屋・三文週刊誌には「売国」の字がおどっている。
そのことを憂えるものである。