天職
2007/01/30(火)
さっきの「ニュース23」で、筑紫さんが都知事選出馬はないと明言していた。
ジャーナリストとして、その「天職」を全うする。
自分なりのやり方でこれからも立ち向かっていく。
そんなことを述べていた。
その通りだと思う。
芸能人やプロレスラーや有名人が政治の舞台に出ていくことは決して悪いことではない。そういう生き方もあっていいだろう。
しかしながら、心しておかねばならないことは、その分野では抜きんでた才能を有し、いかんなくそれを発揮できていたとしても、別の分野でもそのままそれが活かされるとは限らないということなのだ。
たとえば、ビートたけしは、お笑いや映画監督では素晴らしい才能があったとしても、彼が政治家になった時、同じように一流であり続けることができるかということである。
太田光の政治感覚は極めて鋭いものがある。しかし、彼が実際に政治の舞台に立った時、果たしてそのままの感性を維持できるかはまた別の話である。
要するに、アマとプロの違いである。
もちろん、筑紫さんも言っていたが、今のプロの政治家この国の未来に夢や希望を与えてくれるものは誰一人としていないことも事実である。だからこそ、そのまんま現象やヤッシー現象が現れるのであり、人々は彼らに期待するのだ。それは、プロのだらしなさを示すものに他ならない。
だからといって、素人が本物(プロ)を気取るとき、それは素人を露呈することになるのだ。
偽物が偽物のままであれば、問題はないが、偽物が本物を気取るとき、全てが崩れ去るのだ。
そのことをいわゆる「タレント議員」は心すべきなのだと僕は思っている。