旧友再会フォーエバーヤング(2)
2007/04/12(木)
さて、高校時代は受験勉強ばかりだったが、いわゆるガリ勉とか、他には目もくれないというのでもなかった。
担任たちが受験指導に慣れていないということもあったが、皆が自分たちで色んな情報を集めてきて、それらを共有していた。
あの問題集はいいと言えば、みなそれを求める。学校で勉強するより市立図書館の方がやりやすいと言えば、クラスのほとんどが学校に行かず図書館に集まって勉強する。(ある時など、担任が「どうか、学校に戻ってきて欲しい」と図書館まで「お願い」に来たこともあった)
当時は旺文社文庫が創刊された頃で、みんながその月に出る文庫を買ってきて、競うように読破していった。おかげで、旺文社文庫はほとんどを読み切ったものだ。
英語が得意なものは、英語ばかり。数学の得意なやつは、毎日、難解な問題を教師に解かせ、教師が1時間中解けなくて頭を抱えているのを楽しんでいたりした。漢文や古典が好きだった僕は、毎日そればかりやっていた。
特に彼は英語に秀でており、県の模擬試験でも常にトップクラスだった。
結局、彼は東京外国語大学中国語科に進学し、僕は、教師になるため地元の教育学部に入学した。
ちょうど、東大と東京教育大の入試が取りやめになった年である。大学紛争まっただ中である。