ガン告知
2008年11月27日(木)は恐らくこれまでの人生でも特記すべき記念日になるだろう。
ガン告知日
10月の定期検診で血清ペプシノゲンの陽性が出て、胃検診を勧められた。
6月に九州への出張の際に一度血を吐いたが、その後すぐに胃カメラを飲んだ時には異常なしの診断。
大学の先生も「6月に診ているのなら心配はないでしょう」とは言っていたが、念のためにと胃カメラの専門医に診断を受けに行った。その日の診断では「特に異常はないようだが、出血の箇所が見られるので、その組織を一応調べてみます。結果は27日の午前10時に来て下さい」ということだった。
ところが、今週の月曜に看護婦から「ちょっと説明に時間を要しますので、夕方6時から来て下さい」との電話。
実はこの時点で、予感はしていたのだ。
そして、その日の夕方6時。
まず「腫瘍マーカー」は異常なし。ところが、「先日の組織ですが、悪性ですね。いわゆるガンということです。」
「なるほど、やっぱり」という感じで全く心の動揺がなかったのが不思議である。
「恐らくは粘膜か、その下までのもので、命に別状はありません。内視鏡メスで切り取ることになるでしょう。成人病センターと大阪医大のどちらかがいいでしょうね」とのことで、「じゃあ、私の肝臓の先生が医大ですので、医大にして下さい」とお願いした。実は、専門医も医大の出身で、「じゃあ分かりました。近いうちに医大に行きますので話をしてきます」とのこと。「早いほうがいいんでしょう」の問いには、「いや、1月に入ってからでもいいでしょう。それに病院に空きがあるかも分かりませんから」という答え。
結局、年末に入院(5日程度とのこと)することでお願いしたが、その前に、大腸の方も調べておくとのこと。胃がんは10%ぐらいの確立で大腸ガンを併発しているそうだ。まあ、それもやってもらうしかない。
いずれにしても、そういうこと。現実をありのままに受け入れるしかない。人生には色んな事があるものだから。悲観もしないし、楽観もしない。これまでの生き方を変えることもするつもりはない。昨日と同じようにその日まで生き抜くだけである。
2008年11月27日は、そんな日である。