『はだしのゲン』

きのう/きょう/あした


 大学のサーバーが2日間メンテナンスでこのHPも2日間お休みした。また今日からアップしていきます。
2013/08/18/(日)

 松江市教育委員会が『はだしのゲン』の閲覧制限をかけるという。まさに「愚行」「蛮行」であるが、この教育委員会の教育委員の顔を見たいものである。こんな教育委員会ならさっさと「解体」していいだろう。
 私が以前、橋下等の教育委員会廃止論について異議を唱えた(2007年5月15日朝日新聞「私の視点」) のは、教育委員会が機能しないのは、制度の問題ではなくて、人の問題だという考えによるものだった。つまり、今の教育委員会制度は、戦前の政治主導の教育制度への反省から生まれた、教育の中立性(もちろん、「中立」などというものは実は存在しないというのが私の基本的な考えでもあるが)、独立性を目指したものであり、それを否定したり、廃止しようとするのは、戦前の教育制度を「是」とするということに他ならないということからだった。制度を動かすのは「人」であるからである。
 ところが、この国の多くの教育委員は名誉職として地方の名士に成り下がっていて、教育委員会事務局や文科省の追認機関でしかなく、自分の頭で考えたり、ましてや、教育の原点は「子ども」にあることや、教育委員会制度発足の理由など全く念頭にない輩たちであることも事実である。そのような者たちによる今回の決定である。あなた方自らがこの優れた制度を壊していることを肝に銘ずるべきである。
 もちろん、ある筋からの圧力によることは明らかであるが、本来、教育委員はこうした政治的圧力には身を挺して抗すべきでなのだ。そもそも今のこの国の指導者たちが基本的には反戦や反核を好ましく思わない状況において、教育委員の役割は極めて重要なのだ。

 明日からWolfenbuttelという町に行く。そこにある図書館で4日ほど資料調査を行う予定。初めて行く場所だが、フランクフルトから約4時間。フランクフルトよりも北に位置するので気温が心配。上着を持っていくが、それで大丈夫かな??
 それにしても、ドイツは日曜は完全休業。徹底している。デパートもスーパーも、とにかく一部のレストランを除いては全て「関門」なのだ。下に掲げたように、「ゲーテ広場」も閑散としている。旅行客にとっては極めて不便だろうが、致し方ない。実は、今日は町に出て明日からの衣服類を購入する予定だったが、全くあてがずれた次第。

gethe-hiroba