30年目の「俺たちの旅」

きのう/きょう/あした


2003/12/16(火)

30年目の「俺たちの旅」

そう言えば、もうあれから30年が経ったのだった。あの頃、毎週あのドラマを見ていたものだ。そして、話の筋は単純なのに、なぜかエンディング曲が流れてくると、思わず涙していたりするのだった。

夢の坂道は 木の葉模様の石畳
まばゆく白い長い旅
足跡も影も残さないで
たどりつけない山の中へ
続いているものなのです

夢の夕陽は コバルト色の空と海
交わってただ遠い果て
輝いたという記憶だけで
ほんの小さな一番星に
追われて消えるものなのです

今日はその「30年目の俺たちの旅」が放映され、思わず最後まで見てしまった。それにしても、挿入歌として流れる小椋佳の作品群は素晴らしい。上記の「俺たちの旅」はもちろんだが、「めまい」「少しは私に愛を下さい」「さらば青春」「ただお前がいい」・・。
最近よく70年代の曲を聴いているが、小椋佳にせよ、拓郎にせよ、なぜあの頃の若者は「青春」を「過ぎ去ったもの」として歌えたのかが気になっている。なにゆえ「青春」を生きている者が、「青春は過ぎてから思うもの」というように、「青春」を客観的に、「回想的」にとらえることが出来たのか、そのことが何故かずっと気になっている。まるで30年後の今に歌われることを予想していたかのようである。
今日のドラマでのエンディングの詩もまたミーハーと言われようとも、しびれてしまうのだ。

いつまでも 変わらぬものが そこにある

そして、「お前はいつまでも尻が青い」とか「いつまでも子供」と言われようが、僕にはこのような生き方しかないのだと最近言い聞かせたりしているのだ。