旧友再会フォーエバーヤング(1)

きのう/きょう/あした


2007/04/11(水)

吉田拓郎の歌のことを書くのではない。
先月の中検の時、会場を見回っていたとき、思わぬ旧友と出くわした。
僕と同じくらいの年格好の人が「けいち?」と声をかけてきたのだ。
「お、I」
すぐに彼だと分かった。
高校時代のクラスメートである。もう10年以上も会っていなかったように思う。
「なに、中検受けた?」
「うん、3級」
「できた?」
「いやヒアリングはさっぱり、筆記は90ぐらいはいけてるけどな」
「そうなん?」
「俺、学校辞めたんや」
「なんか、そんなこと聞いたな。やっぱ、今の学校はやってられないか?」
「うん、何をやってもダメ。もうどうしようもない」
「確かにな、でも、おれは今週辺りの朝日にも書くけど、やっぱ、言わんといかんと思う」

彼とは高校3年間、同じクラスで勉強した仲。
そのクラスは、全員が、当時県下で最も進学校だった高校の受験に失敗したものばかりが集められていた。いわゆる「特別クラス」と名付けられ、1年の時から、クラブ活動も禁止、学校の文化祭や体育祭も禁止、補習の連続・・。
今から思えば、人間性を無視した受験教育だが、なにせ今ではその高校も県下で有数の進学校として名を馳せてはいるが、当時はどうしようもない私立高校。その高校の帽子をかぶるのも嫌だったし、小さな小売店をしていた家に帰った時、客がいれば隠れて裏口から家に入ったものだった。(これも、今思えば、実に馬鹿げたこと)そもそも、それまでは、いわゆる「優等生」としてそれぞれの中学校でトップを走っていたものが、その日から突然、逆の扱いをされるのだから、無理もないことであったのかと今は自分を慰めている。