被害者参加

きのう/きょう/あした


2008/12/02(火)

裁判制度の改正で、被害者も裁判に参加できるようになったようだ。
でも、これはやはり「改悪」でしかないと私は思う。
もちろん、被害者の人権というか、気持ちは尊重すべきであるが、結局は「報復」でしかないだろう。報復の権利はあるとしても、それを認めたら近代裁判制度なんて必要なくなるのだ。それでは西部劇の「縛り首」と同じなのだ。「目には目を」、「歯には歯を」の世界である。
人の性と言えばそれまでであるが、それで被害者は本当に救われたことになるのであろうか。
実は裁判員制度も同じ流れである。アメリカの陪審員制度を模倣したものであろうが、これこそまさに西部劇の世界そのものである。
何のための裁判官、検事、弁護士なのだ。彼らのプロ意識はどこに行ったのだ。
素人には専門家にはない視点があることは事実である、しかしながら、素人は所詮素人なのだ。この国は一事が万事で、あらゆる分野で専門家がだんだんといなくなっているのだ。政治家がその典型であるが、何と悲しいことではないか。