勘違い、ああ勘違い!
2009/07/01(水)
今の世の中、自分が一体何様になったつもりなのか勘違いしている輩か何と多いことか。
その一人、東国原知事。
彼を担ごうとする自民党も自民党だが、「総裁候補とするなら」ときた。まんざら冗談でもない要求だが、所詮はお笑いタレントなのだ。いや、お笑いが政治の舞台に出ることが悪いのではない。いわゆる「政治家」どもよりどれくらい「まし」かは彼らの行動を見たらすぐに分かること。既成の政治家にやれないことを彼らならやれるのだ。その効用は大いに評価する。
しかしながら、それも彼らの政治家としての資質からくるものではないこともまた自覚すべきなのだ。いつのまにか、自分は政治のプロと勘違いしてしまうのだ。
偽物が偽物を自覚しているうちは本物よりもある意味では価値を持つのだが、偽物が本物を気取る時、化けの皮がはがれるのだ。
それは大阪の橋下知事も同じこと。今や、彼に反対する勢力は府教委はもちろんのこと、大阪府には存在しなくなったようだ。自民党だって面白くなく思っているはずだが、それを表だって口にしたら、彼らは票を失うのだ。
今や、やり放題。「進学指導特色校」の指定、市町村別平均点の公開要求、そして、「反復学習をしない首長を落とせ」ときた。
まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いである。
ところで、先日もこの日記で書いておいたが、彼を応援する地方議員の会なるものがある。その代表が吹田市議のK某であるが、彼のバックには、いわゆる恐喝を己の仕事としている地方議員百人と市民の会の事務局長がいることを知る人は少ない。先頃、西宮だったか、校長に「街宣車で乗り付けるぞ」と脅した罪で逮捕された輩である。私が日教組大会で講演した時も、教育委員会に脅しにやってきた。そんな輩が橋下を応援する議員の会の代表の後ろ盾なのだ。この事実だけでも、その会や、それに担がれる「裸の王様」の実態が窺え知れるというものだ。
この夏はなぜか、府下の教組からの講演依頼が多くきている。時間が許せば極力受けるつもりでいる。
私の話など、代わり映えはしないが、それでも、どの教育委員も黙して語らぬ今の状況にあって、「元(教育委員)」ではあっても、話すことはそれなりに少しぐらいは意味があるのではと考えるからである。現場の先生に元気を取り戻してもらうためにも。