濁官の害は清官のそれに如かず

きのう/きょう/あした


2010/06/01(火)

今回、社民党は政党としての筋を通した。
非はあくまでも向こうにある。
これまでの政権よりはましという程度の支持だったが、もはやこれまで。
すぐに謝ったり、善人ぶるのは悪人よりも質が悪いとさえ言える。
思い出すのは、かつての大学闘争で、高橋和巳に全共闘が突きつけた言葉である。

「濁官の害は清官のそれに如かず」と。

これは『老残遊記』の中の言葉とされるが、学生は「官はそもそも清たりうるか」という官(大学教官)の根本を問うたのである。
結局、当時の多くの進歩的学者が「官」たることに決別は出来なかったということは、歴史が明らかにしている。
鳩山さんは、さらに「友愛」を説いたが、これも、以下の当時のO君の詩で、その欺瞞性はつとに暴露されていることである。

雨が地の糧であるように闘いが心の糧であるのではない
何びとも命の哀しみに言葉で答えてはならない
行路病者に一杯の水を与えようとも
兄弟を「人類愛」で買うことをやめよ (京大全共闘O君の詩より)

愛では地球は救えないのだ。