漫画ドリームー漫画みたいなこの国

きのう/きょう/あした


2009/09/22(火)

昨夜の桑田佳祐の「音楽寅さん」最終回は圧巻だった。特に、最後の2曲。
「漫画ドリーム2009」と「寅が終わるど!」である。
前者は、よくぞここまで「時代(とき)を撃った」と感心させられる名曲。
悔しいけれど、拓郎の「イメージの歌」、陽水の「最後のニュース」、ミスチルの「名もなき詩」を遙かに超えたという感じがする。

たとえば、裁判官制度について、次のように歌うのだ。
司法への信頼?市民感覚の反映?
「僕やりたくない」「どうぞ!あなたこそ」
そんな裁判制度って何だろう
Ma、Ma、Ma、漫画ドリーム
なんかスクリーム、Oh,oh,oh
I got a 漫画ドリーム
ダチョウ倶楽部の芸じゃあるまいし

よくぞ言ってくれた。
知らなかったが、この歌は2007年版とかもあるそうな。

もう1曲の「寅が終わるど」は「We are the world」と聞こえてくるから不思議だ。
桑田は「愛の言霊」でもそうだが、(韻をふむのは誰でもやることだが)日本語の歌詞を、欧米語として聞かせる技を持っている。これも、彼の独特な才能なのだろう。
それにしても、彼のこの才能に太刀打ちできるのは、今や、中島みゆきか、松任谷ぐらいか。