漢字文化圏近代語研究会
2004/03/13(土)
第4回の「漢字文化圏近代語研究会」が今日と明日の2日間、関大で開かれている。これまでに、日本(国立国語研究所)、中国(北京外国語大学)、韓国(高麗大学)でそれぞれ開かれたが、今回は関大で開催する運びとなった。
今日はパネルディスカッションということで、1部、2部併せて7名のパネラーと2名のコメンテーターで行われた。
参加者は総勢70名余り(うち中国、台湾、韓国からの研究者も含む)。予想以上の集まりだった。
10年ほど前までは、この分野の研究はほんの「仲間内」だけのものだったのに、今や、国際的に一種の「西学東漸研究熱」が沸き起こっている感じすらする。
明日の研究発表はこれまた10名の発表が予定されている。いずれも、恐らくこの分野での研究では、今まさに世界のトップを走っている面々である。
このような国際シンポジュームを関大で開くことができることの喜びを秘かにかみしめている。
ただ、今日の開会の挨拶でも述べておいたのだが、「学問の前では何人たりとも平等であり、どのように偉い先生の説でも鵜呑みにしないこと。そのような態度で報告を聞いて、活発な論議を期待している」。批判精神がなければ、学問・研究の発展はないからである。参加している院生諸君も積極的に多くの人と交流し、これからの研究に生かして欲しいと願っている。このようなチャンスを逃してはならないのである。