喉元過ぎれば熱さを忘れる

きのう/きょう/あした


2011/07/02/(土)

日本人はなんと浅はかな民族なのか。
原発事故から3ヶ月、早くもその教訓を忘れ去ろうとしているのだから。
敦賀市議会の醜態を見よ。佐賀の玄海原発への対応の変わり様を見よ。原発を抱えている電力会社は、ことごとく「脱原発」の動きを封殺する行動に出ている。
石原が「ヒステリック」と言うのならまだ分かる。しかし、前原が脱原発を「ポピュリズム」と言うに至っては、民主党も何もあったものではない。
そういえば、巨額の交付金をちらつかせて玄海原発の再開をお願いして歩いているのは、他ならぬ海江田なのだ。
こうした状況は阪神大震災後の原発論議とまさに同じである。当時も、警鐘を鳴らした学者に対して、国も電力会社も経済やエネルギー最優先で、それらの警告を無視したのだ。そして、その結果が3月11日なのだ。人の命など、国策の前では虫けら同然ということなのだろう。これがこの国の実態である。
誰も責任を取らず、まだ3ヶ月あまりで、すでに、この未曾有の災難を忘れ去ろうとしているのである。