彼らにはそれを言う資格はない

きのう/きょう/あした


2004/03/17(水)

 某三文週刊誌が、ある暴露記事のために差し止めの仮処分を受けた。それに対して、これは言論の自由の弾圧だとして、異議申し立てを行い、主要書店も販売を続けているという。今の日本の多くの書店にそもそも言論・表現の自由云々というような意識があるとは到底思えないし、当該出版社の異議申し立てについて言えば、松本サリン事件報道一つをとっても、すでに彼らには、そのようなことを口にするような資格はない。「ジャーナリスト」とか「ジャーナリズム」などという言葉とは無縁の存在であるからだ。もちろん、「三文記事」こそ本来はジャーナリズムの基本であるかも知れないのだが、それも権力への批判が前提となる。右であれ、左であれ、ジャーナリズムの根本は権力批判でなくてはならない。単なる悪趣味の暴露記事などはその範疇には入らないのだと僕は思っている。

 イラク開戦から1年。結局、大義は見つからぬままである。

 一昨日と昨日は卒論ゼミの学生との卒業旅行。飛騨古川という所に行ってきたが、お湯はともかく食事が美味しかった。山間の村にも確実に春はやってきていた。