無条件即時撤退

きのう/きょう/あした


2006/07/31(月)

イスラエルのレバノンへの無差別テロをアメリカはいつまで許すのか。
今日もまた多くの子供たちの命が奪われた。
これが国家テロ、無差別テロでなくてなんなのか。ヒズボラへの正当な反撃とよくも言えたものである。
これは宗教対立とか、民族対立とか、そのようないわゆる「文明間の衝突」などでは決してないのだ。
そこに住んでいた人々を「約束された土地」として追い払い、奪い、居座ったという極めて単純明瞭な事実だけなのだ。それを宗教対立や民族対立とすり替えているに過ぎないのだ。
ナチスによって虐げられた民族が、同じことをパレスチナの人々に行ってきた歴史しかないのだ。
もはや、アメリカの「ダブルスタンダード」は通用しない。
国連監視団も殺し、多くの子供や市民を殺戮し続けるこのテロ国家に世界の人々は「無条件即時撤退」を「決議」すべきなのだ。
北朝鮮へは過去の歴史への清算もなしに「制裁」を叫ぶこの国も、同罪だ。
この国では「被害者の人権」を主張する声がかつてないほど高まっているが、それなら、過去にこの国から「被害」を被った国への「権利」も同様に主張しなければ、それは片手落ちである。過去は過ぎ去ったものとして、水に流そうというのはいかにもご都合主義であり、加害者の論理である。僕が、北朝鮮の問題や、多くの少年犯罪に対する被害者の人権を守れという論調ににわかに肯けない理由はここにあるのだ。