鳩山さん辞任
2010/06/02(水)
当然の結果ではあるが、それでも引き際は見事であったと思う。
それに、辞意表明の挨拶内容も政治家らしからぬ文章で好感が持てた。
巷では「言葉が軽い」とか「言葉に責任がなかった」といっぱしの批判を行っているが、これは当たらない。
少なくとも鳩山さんは、あくまでも自分の言葉で、真心を語ろうと努めてきたと思う。これは、これまでの歴代の総理の「巧言令色」や「虚言」とは明らかに次元を異にするものであり、それが恐らくは「プロになりきれなかった」証でもあるのだろう。大体、歴代の総理の誰が、居直りをこそすれ、自らの誤りを素直に認めてきたであろうか。でも、そんな偽善的、欺瞞的言葉や居直りが政治家たる証であるなら、政治家などくそ食らえである。
それは時に「情緒的」過ぎる部分もあったが、それも「人なればこそ」である。
鳩山さんが駄目だったのは、アメリカととことん戦えなかったことである。その1点に尽きる。
でもこれにしても、鳩山さんだけの責任ではないはずだ。
戦後60数年のアメリカの言うがままのこの国のあり方の問題なのだ